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らせんの本棚

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SF、ファンタジー、実用書からマンガ、画集、絵本などなど、アトランダムに紹介するレビュー集。神楽坂らせんが読んで「グッ!」と来た本を不定期に紹介していきます。もちろんネタバレはな… もっと読む
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#おうち時間を工夫で楽しく

『独学大全』レビュー

『独学大全』読書猿(著) ――― この本はあまり賢くなく、すぐ飽きるし諦めてしまう人たちのために書かれた。独学の凡人である私には、これが精一杯である。しかし独学の達人が書いた書物よりもきっと、繰り返し挫折し、しかしあきらめきれず、また学ぶことを再開したような、独学の凡人であるあなたの役にたつだろう。 ――― いきなり扉裏ページから引用させていただきました。著者は独学の凡人などと謙遜されておりますが、タイトルどおり、「独学」するすべての者のバイブルたりえる大著です。

『昆虫おもしろブック』レビュー

『昆虫おもしろブック』矢島 稔 (著), 松本 零士 (著) ◇ 昆虫学者の矢島 稔先生と言えば、「こども電話相談室」の昆虫関係の質問を引き受けている方なので、声はラジオで聞いたことあるかも? (子供よりへたしたら昆虫に向けての)愛のある回答で有名です。 そしてあの松本零士先生が挿絵を描かれているのです。が、挿絵は挿絵なのですが、両方の先生が同列に著者になっています。 単に文章の補足としての挿絵ではなく、松本零士先生は松本零士先生で、しっかり自分の世界で昆虫につ

『白熱光』レビュー

『白熱光』グレッグ イーガン (著), 山岸 真 (翻訳) ――― グレッグ・イーガンですよ。ハードSFですよ!! いやあ、すごかったー。堪能しました~☆ 奇数章はるか未来の銀河系、人類はとっくにポストヒューマンでトランスヒューマンしてまして、暗号化されたデータ信号に変調されて光の速さで銀河中を飛び回り、バーチャル世界とリアル世界の行ったり来たりはあたりまえ、どんなところでも好きなように仮想化も実体化もでき、好きなだけ存在(永遠に生きられる)できるという、もうほ

『ノービットの冒険―ゆきて帰りし物語』レビュー

『ノービットの冒険―ゆきて帰りし物語』パット マーフィー (著), Pat Murphy (原著), 浅倉 久志 (翻訳) ―― タイトルでもうバレバレですね。かの偉大なるド正統派ファンタジーのSF版です。ホビットじゃなくてノービットという、遠い未来の人類の親戚が主人公。 すでに人類は地球を捨てて銀河に広がっている、宇宙の冒険まっさかり(?)な時代が舞台なのですが、そんな時代にあっても太陽系の片田舎、アステロイドベルトあたりの適当な小惑星に穴を掘って、安全なその中で

いま、こんなのやってます

みなさまのステイホームのお供になれれば、と、ただいま雑誌『銃と宇宙 GUNS&UNIVERSE』に連載中の【ちょっと上まで…】の過去作をnoteに転載しはじめています。 ↑こちらがマガジンのトップページ。 ここに、参加されている著者さんたちのお話がずらーっと入っているわけです。 ワタシのタグのリンク集も張っておきますねー。こちらで【ちょっと上まで…】をまとめ読みできるはずです。 00「まえがき」(←このリンクから本編も連続して読めます)にも書きましたけど、今読むとめっ

『かっぱのねね子』レビュー

『かっぱのねね子』 こうの史代(著・画) ◇ 元気な笑顔がとってもかわいらしい、かっぱのねね子ちゃん。 じつは、この娘、元気すぎて、超がつく悪ガキなのですw なんせほら、マンガの一コマ目でもう こんなかんじ。 いきなり「わるいかっぱだった」と書かれています。その後もいたずらし放題で、立ち入り禁止って札を見れば喜んで入りこみ、「きけんとるな!」と書かれている花壇の草をさっそく取って頭のお皿の周りに飾っちゃうという暴れっぷりです。 しかしその草は「よいこ草」とい

焙煎はいいぞ♪

いいぞ♪ と言いつつ、今日は焙煎はお休みして、プロの技でいっぷくです(文字通りw) 今日はお店やグッズや、おすすめ本なんかを紹介してみます。 おすすめのお店↑こちらのお店のお豆です。宣伝w ほんと美味しかったですよー☆ 良い豆そろえられていて良心価格です。おすすめ☆ さてさて、お店の他にもいろいろ紹介しちゃいましょう。 コーヒーミル自分で焙煎しても良いし、買ってきても良いですが、このコーヒー豆を砕くミルのお話。 うちのはコレです。 このプロっぽい佇まい。素敵です