お付き合いスタート~彼の家に遊びに行くまで~

その後順調に交際はスタート。

当時の私はサービス業で平日休み。彼は土日休み。休みはほとんど合わないけど、晩御飯を食べに行くなどして交流を深めていた。

そんな中、彼から家に遊びに来ないかと誘われた。でも、そこで私はすぐに「うん」とは言えなかった。

なぜなら、

彼の家には”前妻さんのお仏壇”があるのだ。さらに、お付き合い最初の段階で、前妻さんの事について聞きたいことがあったら遠慮なく聞いてもらって構わないと言われていたこともあり、死因を聞いたことがあるのだが、死因は”自死”だった…。という事もあり、遊びに行くことになかなか前向きになれなかった。(その家で亡くなったわけではないけれど。)

人によっては全く気にならない人もいるだろう。でも、私は祖父、父共に長男の家(古い言い方をすれば本家)で育ち、お仏壇をとても大切にしている家で育った。

そんなこともあり、お仏壇=亡き人との対面に値する私にとっては気軽に「うん」と言えなかったし、お仏壇と対面する心の準備がなかなかできなかった。まして、心に苦しさを持って旅だった人だなんて。。どんな顔をして会えばいいのか悩んだ。

彼の家まで徒歩5分の所で食事をしていてもダメだった時もあった。

そんなこんなで色々と葛藤を繰り返し、ようやくお邪魔することに。8畳程のワンルームに置かれているお仏壇はなかなか存在感がある。お線香をあげ挨拶をすましたことで、心が少し落ち着いた。が、実家のように仏間があるわけではないから彼の家にある間中ずっと視界に入ってくる。何をしていても。もちろん彼といちゃついていても…。(彼にハグされながら視界に入るお仏壇は当時かなりのインパクトと罪悪感があった。)

その当時の彼の家は、前妻さんとの結婚式アイテム等が残っていて(結婚式の半年後に亡くなられています。)結構インパクトがあったけど、お付き合いの中で徐々に片づけたり実家に送り返すなどはしてくれた。彼の心の中では整理できていたからできたことであったと思うし、本当に感謝しかなかった。

しかし、彼の家に遊びに行けたのはまだまだ序章であり、これからまたさらに色々な事件?や葛藤する日々が待ち受けていたのである。



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