見出し画像

火の正体は… 【エネルギーをめぐる旅】

火を見ていると
なんとなくテンションが上がります
らるです。

燃料…というと
私たちは普段からとても
お世話になっています
よね。

車を走らせるガソリン
家で使うガス
主要な電力も石油・石炭・天然ガスから
得られています。

では、この「燃料」というものの
正体を考えたことはあるでしょうか?

「石油とか、石炭とかって
 地中から掘り出してるんじゃないの?」

これは、その通りです。

では、そのさらに大元は?


石油や石炭を
「化石燃料」と呼ぶことを
知っている方も居ると思います。

化石…という部分から想像がつくかもしれませんが石油や石炭は元は生物なんです。

一般に、石炭は植物が堆積(たいせき)して地中に埋没し、長期間にわたる自然の作用(地圧や地熱)によって、炭素分の豊富な可燃性の岩石状の物質となったものとされています。

https://www.enecho.meti.go.jp/category/resources_and_fuel/coal/about.html

百万年以上の長期間にわたって厚い土砂の堆積層に埋没した植物などの生物遺骸は、高温・高圧下で油母 (ケロジェン) という物質に変わり、次いで液体やガスの炭化水素へと変化する

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%9F%B3%E6%B2%B9


こうして見ると、
「燃料」とは「生物」の成れの果て
ということがわかります。

今日、地球上で火を生じる燃料となっているものを見渡せば、薪や木炭は言うに及ばず、石炭や石油、天然ガスといった化石燃料にしても、それらはみな生物由来の有機化合物であることに気がつきます。化石燃料は、太古に栄えた植物やプランクトンなどの微生物が死滅し、長い年月をかけて化石化したものです。エネルギーの視点で物事を捉えてみると、私たち生物は、等しくみな「燃料」なのです。

古舘恒介. エネルギーをめぐる旅――文明の歴史と私たちの未来 (p.33). 英治出版株式会社. Kindle 版.

そして、火がおこるには3つの要素
「燃料」「酸素」「熱」が必要
ですが

「燃料」が生物であるだけでなく
「酸素」も生物によって供給されています。

皆さんご存知の「光合成」の働きです。

元々地球の大気は二酸化炭素が
大半を占めていましたが
それが生物の発生に伴って
長期間かけて酸素量が増加していくように
なっていきました。

こうしてみると
「火は生命の化身」であるという見方も
できてきます。

火は生命そのもの、生命の化身であるといったほうが正しいのかもしれません。宗教や呪術における霊的な儀式において、火が重要な意味を持っていることは少なくありませんが、古来から、人類は火の本質をよく捉えていたのだといえるでしょう。

古舘恒介. エネルギーをめぐる旅――文明の歴史と私たちの未来 (p.34). 英治出版株式会社. Kindle 版.
儀式には「火」がつきものです

普段何気なく使っている「火」ですが
こうしてみていくと
「特別なもの」に感じられてくると
思います。

「当たり前」のことの「本質」に
迫っていくと、面白いものが
見えてくるものですね!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?