【朗読劇】 この空を見上げて

『日時:2020年2月13日‐16日 』 『脚本:正岡謙一郎 /演出:岩田光央』 『出…

【朗読劇】 この空を見上げて

『日時:2020年2月13日‐16日 』 『脚本:正岡謙一郎 /演出:岩田光央』 『出演: 〇 team sky:朝日奈丸佳/小笠原早紀/小野早稀/金澤まい/高木友梨香/長久友紀  ◇ team tokyo:金子有希/川﨑芽衣子/小市眞琴/駒形友梨/大地葉/深川芹亜』

最近の記事

エンターテインメント

願わくばこの公演が、観られる方にとって。 紅茶のように、チョコレートのように、あるいは素晴らしい景色を見るときのように。 なくても別に困らない。でも思い返すことがあったらちょっと素敵な気持ちになれる。 そんな、人生を豊かにするエンターテイメントでありますように。 毎回、主催挨拶などで書かせていただいているフレーズです。 娯楽は、人が生命活動を維持するのに不要不急で必須のものではありません。 お芝居を見るのが好きな方に、「これがあるから頑張れる」と言われるのは嬉しくも誇らしい

    • 3月10日

       昭和20年のこの日。  深夜0時過ぎからのこの爆撃は、たくさんの人の命を奪いました。    作中でもふれられた東京大空襲。  令和を生きる日常の中で常に考えている必要はないけれど。  そういうことがあった、という事実は 単なる記録にせず、われわれの日常につながる記憶、として引き継いでいかなければいけないと思います。  実際には、見知った・触れたものしか「体験」にはし難いけれど。  それは、ほんの75年前。  阪神大震災も、東日本大震災も、その時代に生きていても遠く離れた地

      • 公演を追えて。

        長いようで短い、4日間が終わりました。 ご来場いただいた方には、何かしらの想いを胸に刻めたものと思います。 大きな舞台や、アニメといったコンテンツと比べたら、ちいさなちいさな物語。 ありきたりな物言いですが、たくさんの方の力が積み重なって一区切りまでたどりつきました。 企画製作。 お打ち合わせから、台本執筆。 演出プランに、美術や照明音響のお打ち合わせ。 会場さんとの調整や、事務所とのやり取りを請け負う制作。 パンフレットや物販アイテムをつくり。 ロビー制作や楽屋回り、メイ

        • 公演3日目/千穐楽前日。

          長いようで短い祭りが終わります。 あと1日。2ステージで公演は終了となります。 このブログの中の人はまだ、きちんと座って、通して公演を観れていません。 企画を立てるのが好きで、キャストが頑張っているを見るのが好きで、制作・技術スタッフの熱量を感じるのが好きで。 芝居を観るのと同じくらい、芝居を観ているお客さんの顔を見るのが好きなので、このブログまでわざわざ目を通していただけるような方々には、只々感謝しかありません。 皆さんの感想を、たくさん聞きたいです。 最終日は、シート

          公演二日目

          別チーム初日。 同じで違う、意義のあるWキャストとなりました。 お芝居も、稽古から突き抜けた感じで素晴らしいものに。 出来るようになってきたからこそ、もっともっとと欲張りになっていきます。 基礎を学ぶには型を覚え、型が身に沁みついたら型から外れる努力をする。 矛盾しているようですが、そのように羽ばたくタイミングにとこの舞台がなってくれたと思います。 各チーム、たった三回づつの公演。 まだまだ、ぐんぐんと伸びていきます。 その瞬間を、一緒に体験していただけたら嬉しいです。

          公演初日

          sky teamの幕が開きました。 初日は、いろんなセクションが手探りでバタバタ。でも、時間は過ぎるしお客さんはお待たせできないし。 それぞれが、慌ただしさが伝染しないよう冷静を装いながらいろいろなものと戦っていきます。 チャレンジをこなし様々な困難をつぶしてレベルアップして、初日が終了。 演者の、客席の顔を観たらその日の成果が分かります。 本日は、どうだったでしょうか。 感想や諸々は後日また。 あと3日5公演、事故なく走り続けます。会いに来ていただけると、嬉しいです

          公演前夜

          短い稽古期間。 少ない本番回数。 出来る限り、を努めても100%万全とは言えない環境。 普段のお仕事とは全く違う役柄。 ストレートな、演技。 朗読だけれど、ただ声だけではなくて。 台詞で「情景」や「言わない気持ち」を伝える。 大変です。大変でした。 でも、演者はみんな、しっかり役を自分のものとしてきました。 大道具は仕上がり、技術班のテストも終わり。 あとは当日、幕が開くのを待つばかりです。 短いようですが、「公演をやるぞ!」って走り始めてからは半年以上たっておりました

          小屋入り前日。

          ・物販情報が出ました! ・お弁当を発注しました! ・当日、プレゼントボックスのご用意あります! ・お品書きを印刷しないと… ・引き換え特典の準備は万端! ・お席のご案内準備は大丈夫かな…? …小屋入り前日は、制作スタッフはおおわらわです。 美術(大道具)をトラックに積み込み、劇場さんとのお打ち合わせも詰め、当日のタイムスケジュールを最終確認し、その他諸々。 それぞれがそれぞれの職務を全うします。 舞台は、演技の、制作の、それぞれのプロフェッショナルが自分の名前を、看板を掲

          公演初日まであと3日

          いよいよ、準備も大詰め。 明後日にはスタッフが劇場に入り、舞台を組み立て照明や音響を確認し、演者とお客さんを迎える準備を致します。 その他、受付周りや物販、場内案内の手順。事故や災害時のアナウンスや対応。 いろいろな人の、細やかな準備で幕が開く準備が進められます。 観に来る方は、お気軽に…ですが、 ・寒暖定まらぬ時期ですので、各自御召し物で調整できると嬉しいです! ・公演中の携帯電話の使用は禁止です。LINEもソシャゲもNGです。 ・お荷物はお預かりが出来ないので、会場入り

          最終稽古がおわり。

          皆さんには出来上がった完成形をご提供するもですが、制作は、毎回変わって行くものを観てきました。 稽古は、練習の場…ではありません。 練習してきたものを、皆で組み合わせていく場です。 役について考えて、自分の中で醸す。 稽古で指摘された部分を整理して落とし込んで、また稽古場に持ってくる。 演出家は、役が観客に伝わるように 気持ちや声色や動きを演出しますが、キャラクターが成立してしまえば逆にそれをはみ出しても問題ありません。演者のアクションが、「その人」になるから。逆説的です

          あらすじとおねがい。

          1940年、1964年、2020年、東京。 この町はオリンピックを迎えようとしていた。 その熱気の渦の中で、様々な想いや生き様を呑み込みながら、町は、人は、時代は変わって行く…。 3世代にわたるヒューマンドラマ。 昭和15年前後。 戦前から終戦までの、激動の時代。 オリンピックを目指す少年拓哉と幼馴染の花の純真で誠実で、確かな愛の物語。 昭和39年 高度経済成長の中、すさまじい勢いで変わって行くこの町で変わらぬものを求める義明と、夢を追って変わろうとする咲の物語。 令和2

          アフタートーク

          アフタートークの情報が公開されました。 お知らせが遅くなり申し訳ございません… 開催自体は当初から決定しておりましたが、諸々の都合で引っ張ってしまいました。 アフタートークだけを目的に足を運んでいただくのもちょっと寂しい気持ちもありますが、これをきっかけに背中を押されて朗読劇に触れていただけて、その世界に嵌まっていただけると嬉しいです。 とはいえ、公演後の解放された役者たちのトークは弾けたものになる…かとおもいます! お話自体は、重いところも切ないところもコメディチックに

          お稽古の話・02

           ネタバレを気にすると、なかなかお伝えできることも少ないのですが…  掘れば掘るほど、キリはなく。芝居は深まります。  でも、稽古場で演出をつけられる時間は有限。  限られた時間でもらったヒントを持ち帰り、それぞれに役を作って、演技を磨いてきます。 ・少年でない、成人男性。 ・少女~大人の、女性。 ・状況を動きで説明しながら。歩きながら、喋る。 ・止まる。歩幅やタイミング。振り向く、視線の向き。隣に座る距離感。 役者がチューニングする。 ・台詞に込める気持ちが、5や10で

          公演にかかわる人々

          公演初日まで、あと8日…! アニメもゲームももちろんですが、朗読劇も。 役者が舞台に立つまでに、いろいろな人の支えがあります。 物語の筋を作る脚本。 キャストの魅力を引き出し、物語の輪郭を際立たせる演出。 演出の一部として舞台を彩り、集中させ、日常と非日常を切り分ける照明。 心地の良い声量にマイクを調整するしたり、情景を説明する分かりやすい効果だけでなく、音が流れていること・無音であることまで計算して作り込まれた音響。 舞台上の景色を作り、様々な世界を表現する美術。 舞台

          稽古は楽しい…!

          稽古は和気藹々と進みます。 今回の座組では、一度の稽古は長くて5時間。 …5時間、と言うと長いように感じますが、実際に立ち会うと一瞬です。 自分の立ち方歩き方、息を吸うタイミングすら意識しながら役に没入し、相手役のそれを受けてお互いより変わって行く。 そんな作業を繰り返します。 稽古が終わった後、皆口をそろえたように言います。 「もっとやりたい…!」と。 明確なビジョンがなくただ繰り返すだけの稽古は疲労感が募りますが、返せば返すほど「良くなっていく」実感が得られる稽古は、

          昭和39年。戦後19年…

          公演初日まで残り10日…! もうあとわずか。 今まさに目の前で稽古が行われていますが、変わらぬ台本・同じ台詞をなぞっているのに、演出によって 観ている側の受ける印象ががらりと変わる、という 芝居の妙を実感しています。 演じる方の気持ちを演出家が輪郭を際立たせる、という共同作業・キャッチボールで芝居を作っていくのは稽古が何度もある舞台ならでは。 sky/tokyo のWチーム。 昭和39年の義明、咲を演じるのは 長久友紀、高木友梨香ペアと小市眞琴、深川芹亜ペア。 高度経済