北海道日記(1)

※この日記は、2015年の2月ごろに書いたものです。

昨年末に、書いた作品で北海道戯曲賞の大賞をいただいて、先々週、その作品のリーディング公演があったので、北海道に行きました。北海道に行くのは、新婚旅行の時に行って以来なので2回目です。ただ、前回行ったのは5月とか6月の気候のいい時期だったので、北海道の冬の寒さがうまく想像できません。頭に浮かぶのは、吹雪の中で家の修繕作業をする田中邦衛です。田中邦衛を想像しながら、着ていくものを準備しました。

空港までは、奥さんが車で送ってくれました。前日に奥さんが携帯電話を新しいものに機種変更していて、そのナビゲーションシステムに道案内をお願いをしたのですが、まあ高性能で、車に備え付けるタイプのナビ、もういらなくなるなと思いました。

飛行機には福岡空港から乗りました。北九州空港からだと、一度東京で乗り換えをしないといけなくて、到着時間が遅くなってしまうからです。早めに福岡空港に着いたので、飛行機の離発着が見れる展望デッキに上がってみました。どんよりとした天気だったのですが、けっこう人がいました。「JALー!JALー!」と熱狂的に叫ぶ子どもがいました。JALのファンなのだな、と思いました。

手続きを済ませ、手荷物の検査をする所も無事通過し、搭乗口に行きました。搭乗口前の売店で、サンドイッチを買いました。飛行機に乗ること自体も、新婚旅行以来だったので、緊張していました。機内に入ると、たしか手荷物は座席上部の収納スペースに入れないといけなかったのは覚えていて、でも機内で持参した本は読みたかったので、本をサンドイッチのビニール袋に入れ、カバンは収納スペースに入れました。

飛行機が飛んですぐ、寝ました。緊張し過ぎてつかれたんだと思います。どれくらい寝たのかわかりませんが、起きたらスチュワーデスさんが飲み物を配っている所でした。僕は腕時計をしないので、時間の確認は主に携帯電話で行うのですが、機内だから電源を切っていて、時間がまったくわかりません。とりあえずスチュワーデスさんにコーヒーをもらって、サンドイッチを食べました。サンドイッチの食べがらは、当然ビニール袋に入れるので、ビニール袋の中は食べがらと本が一緒に入っている状態です。お腹も落ち着いたし、本を読もうと思って取り出したら、本にレタスの欠片がくっついていて、なんだかがっかりました。他の人は、この手荷物のごたごたをどう処理しているんだろうと思って周りを見回したら、座席の下にカバンを入れてる人が多数目撃できました。座席の下かあ、と思いました。

新千歳空港に着きました。福岡空港で預けたキャリーバッグを受け取るために、あの荷物が流れて来るベルトコンベヤーの所に並びました。飛行機に乗っていた人みんな、こぞって並んでいたのですが、「荷物を流します。」というアナウンスがあって、ベルトコンベヤーが動き始めて最初の5分くらいは、何も流れてきませんでした。大の大人が100人以上集まって、ベルトコンベヤーが動く様を5分以上見ていました。俺、何やってるんだろうなあと思いました。

けっこうな文字数を書いたと思うのですが、まだ空港から出ていません。続きはまた書きます。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?