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文系卒、未経験の僕がなぜ空間デザインの道を選んだのか。

文系だったぼくは、学生時代はキャリア支援や国際交流、団体運営に青春を燃やし、就活生の時には人材系、広告代理店を受けていました。ところが、空間づくりがしたい!となって、一級建築士事務所に行く(何があった)という極端なキャリア選択をし、新卒2年目からは一線で活躍されているインテリアデザイン事務所にて働けるようになりました。

学生時代にはキャリア支援や国際交流、
団体運営をやっていたぼくが、
なぜ突然、空間デザインをすることにしたのか。

就活を始めた頃のぼくは、学生生活の延長線上で進路を考えていました。

まずはじめに考えたのは人材系
しかし仕事として人を扱いたくなかった(個人としては一生関わりたい)のと、初めましての人の人生に本気で向き合えないと思った。

次に考えたのは広告代理店
最後までやりたくて悩みまくった(広告企画は大好き)。しかしまずは自分の手で価値を創造できる人になりたかった、さらに言うとビズリーチにいた頃、先輩社員から広告業界は学際運営委員みたいな人たちと仕事やるんだよと言われ、ちょっとむりかもと思った(学際の時は運営委員のいうこと聞かず、他の教室に友達を誘って新聞紙のバットとボールで野球をしていた)。

AIのスタートアップで働いていた時、
最新技術はほんと凄いと思った。著名な技術者がいたので、あっという間に助成金を数千万集めるという話やプレスリリースという話になるのが刺激的だった。そこにいたら凄い世界が見れるだろうなと思いつつも、結局技術力の世界。エンジニアが実権を握っていて、自分がいる場ではないと感じた。努力すれば良いのかもしれない。プログラミングのために3か月こもって勉強した時期もあったが、あまり熱が入らなかった。

国際的な仕事もカッコいい。
内閣府の国際交流事業に関わったこともあるし面接ではネタはたくさんある。JICAも考えた。海外の開発に関わることは面白そうでやりがいもありそう。でも、やるならまず自分が何かを与えられる人になってから繰り出したい。

教育業界
興味はある、学生時代に教育系のベンチャーで働いていたことも。だけどぼくにちょっと違う気がした。

不動産開発は、かなり興味あった。
デベロッパーで働いて街を企画し、地図に残る仕事をする。ロマンは凄いけど、1単位の仕事が長すぎる。日本で面白いところの開発はもう終わってるよね…

あれ、他に興味ある分野ある?

自分の選択肢を削ったあと、
冷めてんなー自分。と思いました。
自分には没頭してやれる仕事がないかもしれないと焦った気持ちもちょっと。

焦りつつもシンプルな問いを自分にしました。

Q「逆に、絶対やりたくない仕事、ありたくない自分ってどんな?」

この質問の回答を自分宛にした結果、
僕は仕事と将来に求める2つのことを発見します。

1 「何かの専門家になっていたい。」

2「 自分で何かを生み出す(創造する)仕事がしたい。」


Q「なぜ専門家になりたいの?」

―将来、何者か分かりやすい自分でいたかった。

―尊敬する人は必ず何かの分野の専門分野があった。

―社会人として大量の時間を何かに取り組むなら、専門的に学びを積み上げたい。

―専門分野があってこそ、別のことに転用できて可能性も広がる。

―専門分野によって将来関わる人脈の広がりや質も高まりそう。

―専門分野があることで、それ基準で一生学びを積める。

―専門分野があってこそ明確に誰かの役にたてる。

―何かを極めたおじいちゃんになりたい。

―これからは個の時代。生涯誰かや会社、何かに頼らなくても、どんな状況でも生きていける自分になっていたい。


Q「お金も時間もスキルも全部あるとする。
だとしたら何がしたい?」

次に自分は何の専門家になりたいかを考えるのではなくて、少し方向性を変えて、あらゆる制約を吹き飛ばしてみて、心から自分がやりたいコトが何かを探ってみました。


人生は一回きり。
自分の人生、好きな自分でいたい。

今の自分には出来ないことだっていい。

全ての制約や条件をなくした時、

自分は何がやりたいのか。

たぶんそれをやらないと後悔する。

やりたいのにあれこれ理由をつけて

やらないまま時間を過ごしたくはなかった。


Q「なら将来ありたい自分の姿に今一番近い人って誰だろう?」

自分が将来こうありたいという人を見つけたら

それがきっとやりたい仕事になるだろうと思った。


2018年2月アナザースカイでみた

デザイナー佐藤オオキさんに衝撃を受けた。


たった一人の存在を求めて、

世界からひっきりなしにオファーが来る。


クライアントは、エルメス、ルイヴィトン、アルマーニ、米アップル、電通をはじめ、領域を超えた世界のビッグブランドたち。


彼は会社に属さなくても、

そのブランドの歴史やイメージ、

技術や人材、影響力、

そういった会社の資源を総活用でき、

築かれてきたブランドの流通を介して、

国境を越えたあらゆる層の人たちに

自分がデザインしたモノを届けることができる。


そして彼が生み出したものは、

ずっと世に残りつづけ、

人々の生活を支え豊かにしている。


こんな楽しい生き方あるのかと。


こんな生き方ができたら

どんなに楽しいだろう。


これを目指そう。


この時に僕はデザインがやりたいという

気持ちが明確に定まりました。


特に、形として残るデザイン。

空間や家具、プロダクトのデザインがやりたい。


この時から僕は就職先を

空間づくりに関われる会社に

集中しました。


そして新卒で入った会社は、

自然素材に特徴がある建築会社。


最初の数か月は現場に入って

職人さんの横で住宅建築のあれこれを学ぶ。


現場で会った職人さんには、

「大卒?もっといい会社いけよ(笑)」

と言われることも。


だけど僕には他の選択肢はすでになくなっていたから、

なにも気にならなかった。


そして新卒2年目の4月からは、

より幅広い空間デザインや演出に関われる

インテリアデザイン事務所で働くことになりました。


やりたいこと、最短距離で。

毎日自分を開発する楽しさを感じながら。

ありたい自分に一歩ずつ挑戦していきます。

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