心の師匠を持つということ

わたしには、とても幸運なことに、私がいろんな分野で師匠と仰ぐ、私に原点を教えていただき、その生きる姿勢をずっと見習っていきたい、尊敬している先生方が各地にいます。

その一人が、運動の分野では、10年前から教えを仰いでいるピラティスの師匠。

いつも、師匠のレッスンを受けるたびに新たな学びをいただき、こんな風に、一つの道を極め続ける努力を怠らない素敵な人間でありたいと、いい刺激をいただきます。

もう一人が、研修医、小児科時代の上級医。寝る時間もお風呂入る時間もろくにとれなかった多忙な小児科研修の時間、感情的になることなく、一から二ヶ月しかいない研修医である私に、抗生剤の基礎、プレゼンテーションのポイント、懸命に患者さんと向き合う姿勢、教えてくれました。

三人目は、研修を積んだ精神科時代の、上級医でもあり、大学の同級生。いつも賢く立ち回り、切るところはバッサリ、武士並みの潔さをもって診療に挑む姿勢、診療だけでなく、精神科医療のシステム作りも要領よくこなす器用さを兼ね備えつつ、純朴な親友。

四人目は同じく研修を積んだ精神科時代の上司。医師として誠実に生きる姿勢、人としての常識、時間管理の大切さ、仕事人として信頼されるためにどう生きていけばいいか、根幹を教えてくれました。

五人目は同じ研修時代の、仲良しの上司。ずば抜けて優秀なのに、やくざのドンみたいで、なのに、いつも、不器用な私を見守り指導してくれました。まー、ららちゃんは、ほんとに、バカだねえ、でも、めちゃくちゃ賢いよね、ガハハ。と、褒められてんだかけなされてんだかよくわからないけど、可愛がってもらい、薬物調整の微妙なさじ加減のコツを教えてくださいました。

六人目は娘のピアノの先生。私より一回り上なのに、スリムでいつもおしゃれさんなのに、とっても柔らかく、明るく面白く、仕事と育児で時に参ってる私を、認め、包み込んでくれる先生。

沢山の、素敵な人達との巡り合いが、いまの私を生かしてくださってます、ありがたいことです。

私も、私の患者さんにとって、心の師匠となれるような、人間に、なれるよう、日々努力を怠らないでいたいと思います。

この記事が参加している募集

自己紹介

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?