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運命と私 36

私はおすすめのラーメン屋を北沢に教えた。

「ここの味噌ラーメンと餃子めっちゃおいしいの!」

北沢は一口食べて、
「本当だおいしい!」と喜んでいた。

「家から近いから行きつけにしようかな?」

「行く時は私も誘ってね。」

「うん、もちろん。」

食べ終わり時計を見ると10時を過ぎていた。

「さて、そろそろ帰ろう、
運転お疲れ様、ゆっり休んでね。」

「大丈夫。
川崎さんといると楽しいから疲れないよ。」

そう言って北沢は笑っていた。

お店を出て北沢に駅まで送ってもらった。

家のまで送ると言ってくれたけど、
家を教えるのがまだ早いかな?と思ってしまった。

「今日は本当にありがとう、楽しかった。」
そう言って車のドアを開けようとすると。

「ちょっと待って。」

そう言うと北沢は後ろのシートに置いてあったカバンから、
綺麗に包装された小さな箱を出して来た。

「明後日が誕生日でしょ、これプレゼント。」

「えっ?ありがとう。」

プレゼント用意してくれてるかな?
と考えていたけど、
北沢は今日1日そんな素振りを見せなかったので、
何も用意していないと思っていた私は驚いた。

「開けてみていい?」

「あんまりプレゼント買ったこと無いから、
喜んでもらえるかわからないけど。」

箱を開けると、
小さな三日月のチャームの付いたネックレスだった。

「かわいい!ありがとう。」

「喜んでもらえてよかった。
あの・・・・それで・・・
・・・・・・・・・・・・
もしよかったら、僕と付き合って下さい。」

北沢は緊張している様子だった、
告白する機会を今日1日探していて、
なかなか言えなくて最後になってしまったんだと私は思った。

「はい、私でよければ。」

「本当ですか?ありがとう。」

こうして私たちは付き合うことになった。

つづく

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