時は流れる(世界と私21)
私たちはパスタを食べて事務所に帰って来た。
南さんに指示された仕事が意外と早く終わり、
帰ろうとしたその時、
南さんと合田さんが帰って来た。
「みづき帰るの?お疲れ様。
じゃ年明け5日からお願いね。」
「はい、わかりました。」
「あっ!そうだこれあげる。」
そう言って南さんは私に、
ターコイズブルーの刺繍糸で編んである、
ブレスレットをくれた。
「かわいい!いいんですか?」
「うん、もらったものだけど、
みづきに似合うと思って。」
「ありがとうございます。」
私はなぜかドキドキしていた。
私はブレスレットを腕に着けて、
足取り軽く帰って来た。
結婚して始めてのお正月。
お正月は2人でゆっくり・・・
と思っていたのに、
両家に挨拶に行って、
親族で集まる食事会の場所や座席、食事のメニューなど、
決めることが多く、
お正月から頭をフル回転させて考えた。
そして、あっという間にお正月が終わり、
仕事が始まった。
時が流れるのは早い。
9時から3時までの仕事で、
田中さんに仕事を教えてもらい、
1ヵ月もすると大体の仕事は覚えた。
2月には親族の集まりもあり、
年明けからバタバタしたけど、
無事親族の集まりは終わり、
仕事も結婚生活にも慣れて来た。
親族の集まりは、両家とも酒飲みが多く、
みんなで酔っぱらって、
結局4次会までやって、
午前2時ごろお開きになった。
うちの親族と祐一の親族は気が合ったみたいで、
みんな楽しそうだった。
ただ私と祐一はかなり疲れた。
つづく
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