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BLM、#抗議します、香港。ソーシャルな政治運動の可能性と限界。

どうも、RAQ(@raq_reezy)です。

最近の政治運動には、ソーシャルの力が大きく影響しています。

昨年から起こった、香港デモ、#抗議します、BLMを見ていると、こうしたソーシャルの力を使った政治運動の可能性と限界が同時に見えてきます。


まず最初に、こうしたソーシャルな政治運動の特徴を整理しておきたいと思います。

ソーシャルな政治運動の特徴
・インターネットを活用して声を上げる(リアルなデモとの併用)
・明確なリーダー・指示系統が存在しない

前者については、そのままです。

後者については、ソーシャルに展開される政治運動だからこその特徴だと言えるでしょう。誰かリーダーがいたり、政党があったりといった政治活動とは違い、ぶわーっとソーシャルで広がって、分散的に政治運動が展開されることになります。


さて、このような政治運動は「リーダーや組織が統率できる範囲」といった物理的な制約を受けないため、短期にものすごく大きなムーブメントを巻き起こすことができます。

また、誰かひとりを排除すれば終わりではないので、権力側がそれを止めることも非常に難しい。権力側がその運動を沈下させようと思うと、基本的には、その要望を飲むしかありません。

こうした特徴から、ソーシャルな政治運動は「権力側が進めようとしている政策を引っ込めさせるとき」にはめちゃめちゃ効果的なのだと思われます。

実際、香港政府は逃亡犯条例の撤回に追い込まれたし、「#抗議します」運動は検察の定年延長を見送らせました。


一方で、今回のジョージ・フロイド氏の死から始まった、今年のBLM運動については、政府が何かの政策を進めているわけではありません

むしろ、警官の黒人差別を防ぐよう、政府が何らかの政策を進めることを求めていく運動です。

このような場合、政治運動にリーダーがいない、或いは組織化されていないというのは、権力側からすると、対話する相手がいないということです。

先ほどの香港や「#抗議します」のケースでは、いま進めている政策を撤回すれば、政治運動は沈下するわけだから、権力側は撤回すれば良いだけ。何をすれば良いのか非常に分かりやすかった訳です。

しかし、今回のBLMにおいては、権力側が何をすれば沈下するのかが、めちゃくちゃ分かりにくい。

政治運動が組織化されていて、その代表がいれば、その代表から要望を聞いて、政策に落としていくことを約束すれば収まりますが、今回はJコールとノーネームのやりとりひとつを見ても、BLM運動に参加している人の考え方が実に様々であることが分かります


今回のBLM運動の盛り上がりをチャンスに、警官による黒人差別をなくそうと思えば、今後、具体的に以下のようなステップを踏む必要があると思われます。

(1)BLM運動のサポーター・賛同者を組織化して、ひとつの票田にする

(2)その票田を背景にして、トランプとバイデンの両大統領候補に対して、警官による黒人差別を防ぐための具体案を出させる

(3)より優れた案を出した方にみんなで投票して、大統領選挙を勝たせて、その具体案を実行させる


単に権力を止めるだけでなく、権力を動かす必要がある場合は、ソーシャルを中心とした抗議活動から、上のように一歩発展する必要があるというのが私見です。

でなければ、単に「差別をやめよう」という思想のPR活動で終わってしまいます。


他にも、ある程度、政治運動が組織化されているメリットというのは、色んなところにあります。例えば、ヒップホップに関わる者として、多少なりとも力になれればと思って、寄付しようかなと思っても、その寄付先が乱立していて、もはや意味不明です。

真偽の程は定かではありませんが、BLMの寄付を募っていながら、BLM運動とは全く関係のない、民主党のバイデン候補にお金が直通する団体まであるとか、なんとか。

唯一、ジョージ・フロイド氏のファミリーのファンドは少なくとも誰に届いてるかは分かるというので寄付したという感じ。でも、遺族の方にお金を寄付するというのも、BLM運動をサポートするという意味では、本筋とは違います。

「BLM運動の支援はこちら!」という窓口があって、そこが各地の抗議運動に適切にお金を配ってくれれば、こちらからすると、もっと支援しやすい。

政治運動が組織化されていると、その分、権力側は潰しやすかったりするので、一長一短ではあるのですが、そういった面も含めて、ソーシャルな政治運動の最善なやり方というのは、試行錯誤の段階なのかなと思いました。


みたいなことを考えながら、見ています。最近。

以上。では。




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