見出し画像

約1年ぶりの新曲となった理由と価値観を歌うコーデーを読む。(和訳:Cordae - "More Life" feat. Q Tip)

written by @raq_reezy

今回は、若きリリシスト=Cordae(コーデー)の新曲「More Life」を解読していきます。

約一年ぶりの新曲ドロップとなったコーデーですが、この曲では、その背景にあるコーデーの価値観や大切にしている考え方が歌われています。

また、正統派ヒップホップの若手コーデーと、大ベテランのQティップという組み合わせも熱い!

それでは内容を見ていきましょう。

今回解読する曲
Cordae - "More Life" feat. Q Tip
Produced by Eric Hudson
from『Just Until ...』

コーラス(Q-Tip & Cordae)

When I think it's all she wrote, looking through my holy quotes
Looking for the antidote, and I think I’ve found that it's life
Life, my nigga, it's life, more life

和訳:
俺の聖なる引用を眺めながら、すべて彼女が書いたものだと思うとき
解毒剤を探して、それ自体が人生だと気付いたかもしれない
それが人生だよ、みんな、それが人生、もっと生きるぜ

【解説】

鼻歌のようなチルいフックは、トライブ・コールド・クエストのQティップによって歌われています。

「彼女」というのは、神のことでしょうか。Qティップは、自分が書いたリリックは、神に与えられた言葉を引用しているようなものだと感じているのかもしれません。

解毒剤を探すことが人生だというのは、どういうことでしょうか。苦しみや悩みを抱えながら、その解決策を探すことが人生だということかもしれません。

さらなるヒントを探すために、コーデーのバースを読んでいきましょう。

1バース目(Cordae)

I ain't dropped a song in a year, my fans is happy to wait
Designer music, turned my album in fashionably late
But, damn, the timing perfect
My last classic was dedicated to finding purpose

和訳:
俺は1年間、新曲をドロップしていない
それでも、俺のファンは喜んで新曲を待ってる
デザイナー音楽が、俺のアルバムをファッション的に遅れたものにした
だけど、タイミングは完璧さ
俺が前に出したクラシックは、目的を見つけるために捧げられた

【解説】

ここから先は

4,349字

¥ 300

「洋楽ラップを10倍楽しむマガジン」を読んでいただき、ありがとうございます! フォローやSNSでのシェアなどしていただけると、励みになります!