洋楽ラップを10倍楽しむマガジン

「父親は銀行強盗だった」、吹っ切れたCaleborateの本音を読む。(Caleborate - "Bankrobber")

「父親は銀行強盗だった」、吹っ切れたCaleborateの本音を読む。(Caleborate - "Bankrobber")

written by @raq_reezy 最近、ヘビロテで聴いているラッパーがいます。 昨年『Real Person』というアルバムをリリースした、Caleborateです。 まずは何と言っても、こちらの曲"4 Willem"がビートもラップも超気持ちが良くて最高です。 「Sun Don't Shine Everyday(太陽は毎日輝かない)」なんて歌ってて、ちょっと暗さが気になるんですが、アルバム『Real Person』(リアルな人間)という名前の通り、等身大を

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アメリカの人種問題を白人・黒人の両方の観点から描いた話題作を読む。【後編】(Joyner Lucas - "I'm Not Racist")

アメリカの人種問題を白人・黒人の両方の観点から描いた話題作を読む。【後編】(Joyner Lucas - "I'm Not Racist")

空想の白人と黒人それぞれのペルソナに、現状についてどう思っているかをラップさせることで、人種問題をメタ視点で描いたJoyner Lucasの"I'm not Racist"。 前回は、白人側の立場から現状への不満が述べられました。続く2バース目では、黒人の立場から反論がなされます。 そして、このように汚い言葉で、お互いの痛いところをグサグサと刺し合うような曲をわざわざ作って公開したJoyner Lucasの意図とは何なのでしょうか。今回は、そこも考えていきたいと思います。

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アメリカの人種問題を白人・黒人の両方の観点から描いた話題作を読む。【前編】(Joyner Lucas - "I'm Not Racist")

アメリカの人種問題を白人・黒人の両方の観点から描いた話題作を読む。【前編】(Joyner Lucas - "I'm Not Racist")

ドナルド・トランプ氏が大統領選挙に立候補して当選して以降、アメリカでは国民の分断が問題になっています。 トランプ氏は、汚い言葉を使って対立候補やその支持者を罵り、国民間の対立感情や憎しみを上手に煽ることで票数を伸ばしました。その結果として、アメリカでは、国民の間にたまっていた鬱憤が噴出しているのです。 昨年2017年には、白人至上主義団体と反対者がバージニア州のシャーロッツビルで衝突し、死人を出す騒ぎまで発生しました。 そうした環境の中で、昨年バイラルした"I'm No

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「力」をテーマに二人のリリシストがバースを交わす【前編】
(Rapsody – Power feat. Kendrick Lamar)

「力」をテーマに二人のリリシストがバースを交わす【前編】 (Rapsody – Power feat. Kendrick Lamar)

writer:@vegashokuda 遅くなりましたが、明けましておめでとうございます! 2018年に入ってから、国内外ともにヒップホップのシーンでは大きな出来事がいくつか起きていますね。その一つが、1月29日(日本時間)に行われた第60回グラミー賞でしょう。最多8部門にノミネートされたJAY-Zは残念ながら無冠、続く7部門のKendrick Lamarも主要部門での受賞を逃しました。しかし、彼らがこれだけ多くの部門にノミネートされたことと、Bruno Marsが主要部

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