読書後のまどろみ、感性の世界へようこそ
自分がもはやどこに居るかわからなくなった。”わからなくなった”とは、その前にはわかっていたということである。今、私は、とある世界に来たようだ。
深海に沈んでいくような孤独と暗闇を感じる。そこに生き物が居るようで居ない、音が聞こえるようで聞こえない。「あれ、何も感じないぞ。」そんなことを思いながら暗闇に沈んでいる。どうやらこの深海には海底が存在しないらしい。
感性に触れるとき、別世界に通じるスイッチが入る。どうやら深海は、現実世界のものではなく別の世界のものであるようだ。今ま