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茶道での着物①

来年の手帳を買いました。ぽつぽつと来年の予定が入り始めていて、アナログ派としては、早く入手しないと管理しきれなくなってきていました。来年が近づいているのを感じます。

さて、茶道に興味を持った時に気になるものの一つが着物のことかと思います。先に着物に興味を持っていて、着物でお出かけしたいから茶道を始めるという方もいらっしゃいますが、多くの方は、茶道⇒着物の順で興味を持たれるのではないでしょうか。

わたしのお教室では着物でお稽古に来てくださるならもちろん大歓迎!紬でも全く問題ありません。着物でお稽古をすると、洋服では想像しにくい着物ならではの所作の注意点が身をもって分かり、理解が早くなると思います。何よりも日常は圧倒的に洋服で過ごす方が多い今日(こんにち)ですから、それをわざわざ着物を着て来てくださるのは大変なこと。その心意気を買いたいです。

もっともお稽古における着物の格については、先生のお考えがあるので、ご自身のついている先生の仰ることに従ってください。わたし自身は、初めの頃よくわかっておらず、何も尋ねずに、来月90歳になられるようなお歳の先生のお稽古に紬で行きました。お茶には関係なく、着物も好きで少し持っていたのです。

先生ご自身も、紬でもよい、というお考えでもあったのでしょうが、「まぁお着物がんばって着て来たのね。」といつもほめてくださいました。当時は着物を一人で着れるとは言っても、始めたばかり。本を見ながら帯と格闘し、何度もやり直し、着付けるのに2時間半時間をみていました。平日は仕事が忙しく、週末二日のお休みの中、お稽古に2時間、通うのに2時間かかる上に、明らかに慣れておらず着付けに時間を取られるだろうにそれでも着てくる(当時)若者を先生は大きな心で受け止めてくださっていました。

先生がほめてくださる度に、わたしは「う~ん、時間かかって疲れるけど、また着てみようかな。」と思い、着物を嫌いになることがありませんでした。そして少しずつ着付けにも慣れて、早くできるようになりました。最初にとても大らかに受け止めてくださっていた先生の大きさを時を経つほどに感じます。

ということで、わたしも最初についたこの先生の姿勢に習いたいと思うのです。

今回は導入のみで。
先週発売の雑誌「美しいキモノ冬号」に「茶道のきものはじめ」という記事があり、茶道に携わる数名の方がそれぞれのお考えを述べておられます。皆さんそれぞれのお考えをお持ちで、唯一の正解はない、ということだと思うのですが、参考になることもあるかと思います。特別版は郷ひろみさんが表紙で非常に目を引きます。

上の写真の菓銘は「初霜」。
大阪は12月に入ると一気に気温が下がるようです。天気予報にも気をつけながら、過ごしていきましょう。



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