駆け出しエンジニア、アクセシビリティと出会う

こちらは、Webアクセシビリティ Advent Calendar 2019の20日目の記事です。

はじめに

都内Web制作会社でフロントエンドエンジニアをしているrandyと申します。タイトルにあるように、私は去年の7月からマークアップエンジニアとしてWeb制作に携わり始めました。

アクセシビリティとの出会い


数ヶ月間特に何も考えずマークアップをしていた中、当時の社内の先輩が技術書典5にてこれからはじめるWebアクセシビリティという本を出されていました。
せっかくなので早速買って読んでみた所、アクセシビリティ?altとかのあれ?みたいな知識しかなかった私にとってはとても新鮮なものでした。

・このコンテンツはどのようにマークアップをすればベストか
・HTMLを仕様に基づいて使っていて構造のアウトラインはちゃんときれいになっているか
・インタラクティブな要素にはフォーカスが当たるようになっているのか
・文脈の中で意味のある画像に代替テキストがちゃんと入っているか
・またその代替テキストはユーザーに意味が伝わるようなテキストなのか(難しい・・・)

HTMLってWeb開発者が一番慣れ親しんでいるはずなのに、プログラミング言語などと違って特にエラーも出なくてイマイチ正解がわからないし、ふわふわ書いても誰にも指摘とかされないし・・・


上記のような様々な疑問点が解消されたと同時に、世の中のWebサイト、アプリケーションは上記の基本的なことを考慮せず作られているのも多くあるということを知りましたし、自分は出来ていなかった。

その後Webアクセシビリティ三種の神器と呼ばれている(?)以下の書籍を読みました。
デザイニングWebアクセシビリティ - アクセシブルな設計やコンテンツ制作のアプローチ
インクルーシブHTML+CSS & JavaScript 多様なユーザーニーズに応えるフロントエンドデザインパターン
コーディングWebアクセシビリティ - WAI-ARIAで実現するマルチデバイス環境のWebアプリケーション

Webアクセシビリティの入門には最適かと思います。

またちょうどタイムリーにForm Design Patterns ―シンプルでインクルーシブなフォーム制作実践ガイドというアクセシビリティに関する書籍が12月24日に発売されるということで、とても楽しみです。

レビュワーになった話


最近公共性のあるアプリケーション案件があるということで自ら志願しアクセシビリティ監修者になりました。
まだまだアクセシビリティに対する実践経験がないのでヒューマンリーダブルの部分について学びが多いです。
また特に自分の方から言わずともWCAG(2.0)という単語が出てきたりして、社内でのアクセシビリティ布教の成果が出ていてとても嬉しい。

今後


アクセシビリティを学んだことによってデザインに対する考えが深まったり、開発者としてより良いサービス、ソフトウェアを作るという上でようやくWebというものの入り口に立てたのかな、と思っています。


Web制作に関わる人々にとってアクセシビリティは必須な項目だし、一人では出来ないことなので社内での継続的な勉強会の実施や布教でアクセシビリティ入門者を少しでも増やしていきたい所存です。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?