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【コーポレートブランディングの手順書】②メインメッセージ〜社会に伝えたいこと

前回はコーポレートブランディングのコーポレートスローガンについての記事を書きました!

この記事ではコーポレートブランディングにおける、メインメッセージ(会社として社会に伝えたいこと)について書いていこうと思います。

過去の記事をについては下記リンクよりご覧ください!

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⇒ SES業界におけるコーポレートブランディングの重要性

⇒ 【コーポレートブランディングの手順書】①コーポレートスローガン

目的別に伝えたいメッセージを分けるメリット

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コーポレートスローガンを踏まえて、会社のミッションを達成するために、会社として社会に伝えたいことをメインメッセージとして発信することで、よりその会社がどんな会社で、どういうスタンスで、会社としてどのような姿を理想としてやっているのかということが、分かりやすくなります。

更に、メインメッセージをきちんと作ることで、コーポレートサイトや、クライアント先での会社説明、採用者に向けての会社説明など様々な場面で使用することができます。

どの会社でもそういったメッセージは発信してるとは思いますが、コーポレートスローガン、メインメッセージ、採用メッセージ、のように発信目的を分けることでよりその会社の個性を社会に正しく伝えることができます。

2つのメッセージに分ける

前述の通り、発信メッセージはコーポレートスローガンの他に、大きく分けて2つのメッセージを作ります。

1つはメインメッセージ。もう一つは採用メッセージです。
メインメッセージは「会社として社会に伝えたいこと」をメッセージにします。
それに対して採用メッセージは、「採用者・社員に伝えたいこと」をメッセージにします。

そしてこの記事では、弊社の従来のメインメッセージに当たる部分をきちんと分離して、新たに分かりやすくメッセージ性のあるワードを選定し直し、刷新したメインメッセージをご紹介します。

メインメッセージ 社会に伝えたいこと

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それまで弊社も社会や採用者に伝えたいメッセージは、コーポレートサイトや採用媒体で発信してきましたが、伝えたい思いがありすぎてそれを全部言葉にすると、文字数が多すぎて伝わりづらくなっていました。

そこで今回コーポレートブランディングを依頼したアートディレクターの方に見ていただいたところ案の定、伝えたい思いを詰め込みすぎていて長くなりこれだと分かりづらいという指摘を受けました。

【メインメッセージで伝えたいこと】
①ラフアンドレディの社名に込めた思い「アジャイル開発」と「オブジェク
 ト指向」を伝えたい
②ラフアンドレディ(拙速)という社名の由来は「巧遅は拙速に如かず」
 ということわざからインスパイアされている
③「巧遅は拙速に如かず」は完璧なものでなくても、「早く一定の戦果を
 出して繰り返す」ことが成果につながるという教え
④「早く一定の戦果を出して繰り返す」ことはアジャイル開発の「素早く動
 くソフトウエアを繰り返し提供」することを意味する
⑤「素早く動くソフトウエアを繰り返し提供」するためには、オブジェクト
 指向の「シンプルで小さな物を組み合わせて」ソフトウエアを作ることが
 大切

このことを以下の従来版のメッセージに込めていました。

Before - 従来版 -

IT の持つ力は、計り知れない。
とてつもなく小さな力を、とてつもなく大きな力に変えられる。
私たちは、そんな IT の力を信じている。その力を使って世界の役に立ちたい。
そして、この複雑な世界にシンプルな考えで風穴を開け、
ひとつひとつ、小さくても変えていく。
シンプルなアイデアを組み合わせたら、
それはやがてインフラとなり、
世界 の73 億人をもっと近づけられるかもしれない。
だから、まずとにかくやってみる。考え過ぎて動けなくなる前に。
“ROUGH AND READY” に、拙速に、やってみる。
何度も何度も、失敗と成功を繰り返して
これが自分たちの想像さえ超えた、仕組みがつくれる一番の近道。
私たちは、そう信じている。

そして従来のメインメッセージの問題点はこちら。

問題点
・全体的に文字数が多い
・拙速など万人に伝わりづらいワードが多い
・世界など規模が漠然としていて想像しにくい
・印象が堅い

こうしてみると確かに全体的にすごく真面目で堅い印象になっていることに気づきました。
あとは自分たちが良いと思って選定したワードがかえって分かりづらく伝わりづらくなっているのだということも分かりました。

修正版 - TAKE 01 -

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伝えたい軸はあるけれど、それを世の中に伝えるためにはどうしたらいいのか、見た人に印象に残るようにするためにはどうしたらいいのか、まずはアートディレクタの方にヒアリングをしてもらい、ヒアリングをもとに新しく作り直してもらったメインメッセージがこちら。

- TAKE 01 -

ROUGH AND READY のモットーは
まずとにかくやってみる。
走りながら、考える。
 ITの持つ、計り知れない力を使って誰かの役に立ちたい。
この複雑な世界にシンプルな考えで風穴を開け、
ひとつひとつ、変えていこう。
ゴールは一緒に見つけよう。
ひとりの力は小さくても、もしかしたら、
世界の73 億人でさえも、動かせるかもしれない。
ROUGH AND READY に動けば、
わたしたちの想像さえ超えた、仕組みがつくれる一番の近道。

ぱっと見、全体的なボリュームが少し減り、難しい言葉もわかり易い表現になりました!いいかんじです!
ですが、まだ万人に伝わる表現、漠然とした表現が残っています。
今度はこのメッセージを基礎として、少しずつ修正を加えていきます。

この時点での修正したい箇所
・「走りながら、考える」→ 走りながらというワードが万人に伝わらない。
・「計り知れない力」→ 漠然としていて抽象的なので表現を少し変えたい。
・「風穴」→ 万人に伝わらない。
・「ゴールは一緒に見つけよう。」→ 熱がこもりすぎない表現に変えたい。

分かり易い表現とインパクトを兼ね備えたメッセージというのは、やはりとても選別が難しいなと思いました。

しかしこれらの修正箇所を少しずつ調整していけば、必ずいいものが出来上がるはず!

修正版 - TAKE 02 -

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自分たちの会社の思いを世の中に伝えるとなると、やはりそう上手くはいかないこともあり、アートディレクターの方には散々「あーでもないこーでもない」という我儘を取りまとめていただき、我々のツボを上手くおさえたワードを提案していただきました。

- TAKE 02 -

これからのしくみをつくる。
ROUGH AND READY のモットーは
まず、とにかくやってみる。
完璧ではなくても、アクションしてみる。
 ITの力でしくみをつくって誰かの役に立ちたい。
シンプルに組み立てながらこの複雑な世の中を
ひとつひとつ、変えていこう。
ひとりの力は小さくても
もしかしたら、世界の73 億人を支えることができるかもしれない。
ROUGH AND READY に動けば、わたしたちの想像さえ超えた、
しくみがつくれる一番の近道。

「走りながら、考える」は「完璧ではなくても、アクションしてみる」に変わり、「計り知れない力」は「ITの力」に変わり、「ゴールは一緒に見つけよう」は削除されました。

この時点での修正したい箇所
・「ひとりの力は小さくても」→ シンプルな「物」を組み合わせたい思いから「ひとり」を「ひとつ」に変更。

ほぼ完成に近いですが、最後の最後まで"ラフアンドレディらしさ"にこだわり、微調整を行いました。あともうひといき!というところです!

最終決定版 - TAKE 03 -

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何度も話し合いを通じてやっと完成した最終決定版がこちら。

- TAKE 03 -

しくみをつくる - make a system
ROUGH AND READY のモットーは
まず、とにかくやってみる。
完璧ではなくても、アクションしてみる。
ITの力でしくみをつくって誰かの役に立ちたい。
シンプルに組み立てながらこの複雑な世の中を
ひとつひとつ、変えていこう。
ひとつの力は小さくても、
もしかしたら、世界の73 億人を支えることができるかもしれない。
ROUGH AND READY に動けば、わたしたちの想像さえ超えた、
しくみがつくれる一番の近道。

従来版と比べると100文字近く減り、漢字と平仮名のバランスもいい感じに読みやすくなりました!

そして、なにより堅い印象だったので、ラフアンドレディらしい柔らかい印象のメッセージになったのが嬉しいです!

自分たちで伝えたい思いを"言葉"で表現しようとすると、どうしても堅いものが出来上がってしまっていたので、やはりこれはアートディレクターの方にお願いして良かったなと。さすがプロは違います!

次回は採用メッセージについての記事をご紹介していきます。

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