031 | 自転車の思い出(ニューヨーク大阪親和説)



Twitterで異国の話題になって思い出した。
以前ニューヨークに折りたたみ自転車を空路輪行で持ち込んで、マンハッタン島をグルグル自転車観光してた時の話。

行って知ったのだけど、NYは(もしかしたら北米は?)電車に混雑時以外なら、つまり他の乗客の迷惑にならないなら、自転車を輪行袋に詰めず、カラカラ押してってそのまま載せて良いそうだ。つまり輪行で自転車を分解したり折りたたむ必要がほぼ無いのだ。




そういう光景はたまたま地下鉄車内で1度見ただけだけど、極東からのおノボリの私は「???」と驚き、聞くは一時の恥とばかりにそのライダーに、図々しく質問して事情を理解した。
だからなのか普通のロードバイクともMTBとも見た目が微妙に異なる、折りたたむ機能を持った自転車が珍しいのかも知れない、ニューヨークの人にとっては。

持ち込んだのは、そのNY輪行のため発奮して新調したPEUGEOT Pacific-18、姉妹車r&m社製BD-1の初期型モデル。確かにちょっとヘンな形している(画像は昨年普通に地元荒川土手で撮影したもの)。




そして私はそのNY自転車観光で、以下のような会話を街角のニューヨーカーとする事になった。

 ニューヨーカー(以下NY)「にーちゃん、ソレなんや?」
 私 「コレわ折りタタミ自転車デス」(←超カタコト英語)
 NY「ほぉ、値段はナンボするんや?」
 私 「だいたい1000どるデス」

 (1000ドルは当時のレートで12万円くらい、チャリ自体を10万で買って2万くらいかけて手を入れてったから1000ドルって事にした)

 NY「せ、1000ドル? にーちゃん人をかついだらあかんで」
 私 「イイエ、私ワあなたヲかついでません、本当デス」
 NY「んな阿呆な、1000ドルあったら車が買えまんがな!」
 私 「・・・(苦笑)」

こんな感じのやりとりが、日に3回くらい炸裂した。
なぜか私の脳内で、ニューヨーカーは関西弁だ。と言うか大阪のおばちゃんと同じくらい? 彼等は街角で見ず知らずの観光客にも、突っ込む突っ込む。そして皆必ず値段を聞く(微笑)。




以後、私の中で「ニューヨークと大阪は似ている=親和性が高い」という謎理論が形成された。
そう言えばアメリカ発のUSJは東京ではなく大阪に誘致されたし、その大阪にはアメリカ村もある。アメリカとの親和性が高いのかも知れない関西は。

また、一般的にニューヨークはフランスのパリと並んで「アートの発信地」などと言われてるけど、更に実は「食い倒れの町」だったり「商人の町」かも知れない。
野郎1人だから食事は安い店(日本で言うと定食屋や赤提灯レベル?)ばかり選んで入ったけど、どこも美味しかったし、利用したあらゆる業種の店員さんの間合いが、さらりとスマートで近かった、・・たまたまかな?
自転車とニューヨークに関する楽しい記憶です。