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日本人学校の現状

ご無沙汰しておりました。らんです。

財団の一期募集が動き始めましたね。Twitterの方でも少しずつ受験者の方からDMが届き始めました。

今回は日本人学校の現状をお伝えしたいと思います。主観ですが、コロナ禍の中で求める人材も変わってきているように感じます。


○厳しい制約○

日本人学校は在外教育施設なので運営はその国の政府の指導に則って行わなければなりません。クラスの人数や出勤教員の数など、国によっては厳しい制約を課されるところもあります。そのため、日本の学校よりオンライン学習が長引く傾向があります。私の勤務校も6月8日現在、オンラインでの学習が続いています。


○ICTを活用したオンライン学習○

コロナ禍の影響で、本来の目的とは異なった形でICTが急速導入されています。よく「ICTを使うことは目的ではなく手段でなければならない」なんて言われます。しかしこの現状では、ICTを使って生み出す事ができる利点を最大限に引き出すことが子どものためになります。できそうな事を試して、失敗したら修正する、この繰り返しでICTが拡大していきます。

子どもが学校に通えないという状況の中で学びを提供するためのツールとして私の学校ではGoogle classroomを使用しています。

中心になっているのは20代から30代の若手教員です。新卒採用で学年の情報担当として活躍されている方もいます。


○コロナ禍で求められる人材○

先程も少し触れましたが、勤務していて思うのは、ICTは失敗から学ぶものであるということです。学校にはパソコンが得意だとか不得意だとか、色々な先生方がいらっしゃいます。完全オンラインになってしまうと、不得意だからと言って触らないことは通用しません。

「こんな事したいな、できるかな、やってみよう!」

の積み重ねで質が向上します。実際私の学校では動画での配信授業やGoogle Meet(Zoomのようなオンライン会議ツール)を使った生配信など、先輩教員達が経験していない=マニュアルがないことに挑戦しています。

また、教員の人事も不規則になりがちです。中学校採用でも小学校担任に回されたり、専科採用でも担任になったり、今までより柔軟な対応が求められています。

自分の教育観や専門科目へのこだわりはもちろん大切ですが、なんでもやってみる姿勢が評価されるように思います。この考え方はコロナ禍以前も変わらないものですが。


○まとめ○

現状はとても厳しいです。しかし、こんな状況でも海外で働きたいと思っている受験者の方の存在はとても心強いです。今のうちに力をつけて、来年フレッシュな戦力として共に働けることを楽しみにしています。

次は受験者の方が1番気になる試験内容について触れます。






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