【お知らせ】「老犬たちの涙」写真展を開催します(東京開催決定しました)
1月31日から2月14日まで、千葉県松戸市「せんぱくBookbase」で開催した「老犬たちの涙」写真展を東京で開催することになりました。
開催場所:本屋を旅するBOOKSHOP TRAVELLER
所在地 東京都世田谷区北沢2丁目30−11
BALLOND'ESSAI ART GALLERY 3F 奥
小田急線、京王井の頭線 下北沢駅 徒歩2分
開催期間:5月10日(月)~5月16日(日) 水曜・木曜休
12:00~19:00
入場料 無料
東京での開催は、今回がはじめてとなります。まん延防止等重点措置が発出され、まだまだ落ち着かない状況ではありますが、会場では消毒液の設置や換気など、感染症対策をしてご来場をお待ちしております。ご来場の際は、マスク着用、手指消毒などにご協力をお願いします。
※以下、せんぱくBookbaseでの写真展開催にあたって記した開催への経緯や想いを再掲します。
***************
間借り本屋「タカラ~ムの本棚」の店主タカラ~ムです。
このたび、「タカラ~ムの本棚」が間借りしているお店のひとつである千葉県松戸市八柱の「せんぱくBookbase」にて、写真展を開催することになりました。
■「老犬たちの涙 “いのち”と“こころ”を守る14の方法」写真展
開催場所 せんぱくBookbase
アクセスマップ
開催期間 2021年1月31日(日)~2月14日(日) 水曜休み
11:00~17:00
入場料 無料
“人と動物との共生”をテーマに活動する写真家であり、どうぶつ福祉ネットワーク代表もつとめている児玉小枝さんの写真集「老犬たちの涙」(KADOKAWA)に収録されている写真の中から一部をパネル展示する写真展です。
「老犬たちの涙」は、さまざまな事情で飼い主から飼育、看取りを拒否され、保健所に捨てられた老犬たちの姿を撮影した写真集です。私はこの写真集を、昨年10月に書店の店頭でみつけて購入しました。ちょうどその頃、18年飼ってきた大好きな愛犬ラムが病気になって、寝たきりの状態になっていました。日々、母親と私でラムの介護をし、彼女が少しずつ弱っていくのを見るのは、正直とてもつらかったです。
ラムは、およそ1ヶ月寝たきりで闘病した後、2020年11月にゆっくりと眠るように息を引き取りました。18歳4ヶ月と、一般的な犬の寿命からすると長生きした犬でした。
ラムが亡くなってしばらくしてから、「老犬たちの涙」を読みました。
「老犬たちの涙」は、飼い主から終末期介護や看取りを拒否されて保健所などの施設に捨てられた老犬たちの姿を写した写真集です。飼い主が老犬を捨てる理由はさまざまですが、いかなる理由であれ許される行為ではありません。施設に捨てられた老犬のほとんどは、引き取り手が見つかることはなく、殺処分されます。
私は「老犬たちの涙」を読んで、愕然とすると同時に強い怒りを覚えました。例えば、我が子が病気になり介護が必要になったり、亡くなるときに看取ることを拒否する親がいるでしょうか? 犬や猫も同じはずです。子犬のときにカワイイと思って飼い始め、それから十数年その子から楽しさや癒やしをもらってきたはずです。最後の最後、愛犬愛猫が息を引き取る瞬間まで面倒をみてあげるのが、飼い主としての最低限の責任だと思うのです。
この写真集を読んだ感想を、私は自分のブログで書き連ねて公開しました。すると、著者の児玉小枝さんから御礼のメッセージが届きました。この写真集をきっかけに、ネット上ですが繋がりが生まれました。そして、児玉さんのTwitterやブログを通じて、「老犬たちの涙」に掲載されている写真をパネルにして展示する活動が各地で行われていることを知りました。
いつしか私も「機会があれば、写真展を開催してみたい」と考えるようになりました。ですが、もともと腰の重い人間ゆえ、なかなか機会を作れずにいました。背中を押してくれたのは、私が棚を借りて『間借り本屋』という活動をしている千葉県松戸市の書店『せんぱくBookbase』の店長でした。
『せんぱくBookbase』は、松戸市の八柱霊園近くにある小さな個人書店です。新刊本を中心にして品揃えしている他に、本や活動をしてみたいと考えている方にお店の棚を貸すということも行っています。店舗には和室のスペースもあり、そこを使ってイベントや展示会などを開くことができます。
あるとき、店長と立ち話をしている中で「「老犬たちの涙」の写真展をいつかやってみたいと思っている」という話をしました。店長は、ぜひウチの店の和室スペースを使ってほしいと申し出てくださいました。「ぜひ一緒にやりましょう」と言っていただきました。店長の後押しがあって、私は児玉さんに写真展を開催させていただけないかとお願いする一歩を踏み出しました。児玉さんから、写真展開催についてご快諾をいただきました。
今回の写真展は、こうした経緯で開催する運びとなりました。会場を提供していただく『せんぱくBookbase』の店長、そしてなにより写真パネルをご提供くださる著者の児玉小枝さんに御礼を申し上げます。
写真展で展示される写真に写されているのは、捨てられた老犬たちの悲しい姿です。その姿を、ぜひ多くの方にみていただきたいと思います。そして、ペットを飼うことの意味、飼い主としてペットの命を預かる責任の重さを感じていただきたいと思います。いま犬や猫を飼っている方はもちろん、これから犬を飼いたいと思っている方にご来場いただきたいと思います。
会場となる『せんぱくBookbase』では、児玉小枝さんの著書「老犬たちの涙」、「“いのち”のすくい方」(集英社みらい文庫)を販売していますので、こちらもぜひお手にとっていただきたいと思います。
よろしくお願いいたします。
■老犬たちの涙 “いのち”と“こころ”を守る14の方法 写真展
https://bookbase1089.fun/event-rouken/