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『タカラ~ムの本棚』店主・タカラ~ムの本を読んだり読まなかったりな日常(2020/07/04~2020/07/10)

7月4日(土)

朝3時頃に一度目が覚めてしまう。外では強く風が吹いていて雨戸がガタガタと音を立てている。雨も降っているようだ。ベッドの足元を見ると、モンちゃんが気持ちよさそうに眠っている。スマホに手を伸ばし、こっそり写真を撮る。2、3枚撮ったところで目を覚ました。しっぽをパタパタと数回振る。ちょっとだけTwitterをみて、今撮った写真をツイートする。このまま起きるには早いので二度寝。

5時に改めて起床。風は強いようだが、雨はさほどでもない。雨が強くならないうちに散歩を済ませる。帰って、濡れた足を洗い、身体を拭いてやる。朝食はベーコンエッグとサラダ、ご飯を少しと納豆。

週イチの買い出しは午後から出かけることにして、午前中はのんびり過ごす。先々週読んだ「ブックオフ大学ぶらぶら大学」(岬書店)のレビューを書く。一昨日読んだバリー・ユアグロー/柴田元幸訳「ボッティチェリ 疫病の時代の寓話」(ignition gallery)と同じくISBNコードのない本なので、「本が好き!」に書籍登録をお願いする。

午後から買い物へ。スーパーを2軒、農産物直売所、ホームセンター。ホームセンターでモンちゃんの新しい服を買う。最後に回転寿司店に立ち寄り、注文しておいた持ち帰り寿司を受け取る。今日は、去年亡くなったラムと母の誕生日祝い。

夕食、入浴を済ませてから昨日書いた「ボッティチェリ 疫病の時代の寓話」のレビューをブログにアップ。

就寝読書は「キッズライクアス」

7月5日(日)

朝4時半起床。少し晴れ間も見える程度の曇り空。モンちゃんに昨日買ったばかりの新しい服を着せて、いつものコースを散歩。朝食はサラダとベーコンエッグ。

今日から、松戸市八柱にある「せんぱくBookbase」の間借り棚を作る日。初回の選書は海外YAを中心にしてみた。店主のレビューがある作品についてはリンクを設定してあります。

■新刊
「夜ふけに読みたい 奇妙なイギリスのおとぎ話」吉澤康子、和爾桃子編訳/平凡社
「ローズ・アンダーファイア」エリザベス・ウェイン/吉澤康子訳/東京創元社
「エルフ皇帝の後継者(上/下)」キャサリン・アディスン/和爾桃子訳/東京創元社
「『百年の孤独』を代わりに読む」友田とん/代わりに読む人
「パリのガイドブックで東京の町を闊歩する1」友田とん/代わりに読む人
「ボッティチェリ 疫病の時代の寓話」バリー・ユアグロー/柴田元幸訳/ignition gallery

■古本
「コードネーム・ヴェリティ」エリザベス・ウェイン/吉澤康子訳/東京創元社
「翻訳者による海外文学ブックガイド BOOKMARK」金原瑞人、三辺律子編/CCCメディアハウス
「サイモンvs.人類平等化計画」ベッキー・アルバータリ/三辺律子訳/岩波書店(STAMP BOOKS)
「ペーパータウン」ジョン・グリーン/金原瑞人訳/岩波書店(STAMP BOOKS)
「ペーパーボーイ」ヴィンス・ヴォーター/原田勝訳/岩波書店(STAMP BOOKS)
「コピーボーイ」ヴィンス・ヴォーター/原田勝訳/岩波書店(STAMP BOOKS)
「路上のストライカー」マイケル・ウィリアムズ/さくまゆみこ訳/岩波書店(STAMP BOOKS)
「わたしはイザベル」エイミー・ウィッティング/井上里訳/岩波書店(STAMP BOOKS)
「エヴリディ」デイヴィッド・レヴィサン/三辺律子訳/小峰書店
「短くて恐ろしいフィルの時代」ジョージ・ソーンダーズ/岸本佐知子訳/角川書店
「82年生まれ、キム・ジヨン」チョ・ナムジュ/斎藤真理子訳/筑摩書房
「ナタンと呼んで 少女の身体で生まれた少年」カトリーヌ・カストロ、カンタン・ズゥティオン/原正人訳/花伝社
「フライデー・ブラック」ナナ・クワメ・アジェイ=ブレニヤー/押野素子訳/駒草出版
「おやすみの歌が消えて」リアノン・ネイヴィン/越前敏弥訳/集英社
「ひかりのあめ」フランチェスカ・リア・ブロック/金原瑞人、田中亜希子訳/主婦の友社
「やんごとなき読者」アラン・ベネット/市川恵里訳/白水社
「サブリナ」ニック・ドルナソ/藤井光訳/早川書房
「ZENOBIA(ゼノビア)」モーテン・デュアー、ラース・ホーネマン/荒木美弥子訳/サウザンブックス
「あふれる家」中島さなえ/朝日新聞出版
「プリンス・チャーミングと呼ばれた王子たち」クリストファー・ヒーリー/石飛千尋訳/集英社

お昼前に「せんぱくBookbase」に到着。選書した本について、店長の絵ノ本さんと話しながら、海外文学のこと、本屋活動のことなど、いろいろな話題で2時間ほど話し込む。自分の生活圏、学校の通学路、通勤通学で利用する沿線に本屋が必要だという話や仕事の愚痴みたいな話も。こういう話をしていると時間が経つのが早い。SNSにアップする棚や店内の写真などを撮影する。

「せんぱくBookbase」を出て、松戸と流山のブックオフをはしごする。完全に先日読んだ「ブックオフ大学ぶらぶら学部」の影響。松戸駅東口にあるブックオフでは、一部の単行本が表示価格の50%オフになるセールをしていたので予定以上に買い込む。そこから流山のブックオフに移動。こちらでは人にあげてしまって手元になかったハラルト・ギルバース/酒寄進一訳「終焉」(集英社文庫)を買う。これで「リヒャルト・オッペンハイマー三部作」が揃ったので、次は他のドイツ文学作品と合わせて「本屋を旅するBookshopTraveller」「せんぱくBookbase」で棚を作ってみたい。

もう1軒くらいブックオフに行きたかったが帰りが遅くなりそうなのでやめておく。途中、ショッピングモール内の銀座コージーコーナーでケーキを買って帰宅。帰ったら、先日ネット注文していた「KIBI'S BAKE SHOP」『おかめサブレ』が届いていた。

就寝読書は「キッズライクアス」

7月6日(月)

朝4時半起床。小雨がぱらついていたので散歩は近所をひと回りで終了。朝食を済ませてからテレワーク。

先週、7月から週1、2回は出社せよ、との指示が出ていた会社から、東京の感染者増加を受けて再度社内対応フェーズのレベルを戻すとの連絡メールが届いていた。「出社せよ」指示が出たときは、まだ感染者も増加する傾向にあるのにフェーズを緩めるなんて、と会社の対応に萎えたが、7月に入ってからの感染者増加を受けて素早く対応を厳しく戻す決定をするところは柔軟だなと思う。ということで今週からの週イチ出社はなくなり、まだしばらくは在宅勤務状態を継続することとなった。

午前中にオンライン会議が1本、午後に電話での問い合わせ対応が1本、その他資料作成や問い合わせ対応など作業して夕方にテレワーク終了。Facebookに「せんぱくBookbase」で間借りをはじめたことを投稿。「ブックオフ大学ぶらぶら学部」の書誌情報が『本が好き!』のサイトに登録されたので、自分のブログと合わせて先週書いたレビューをアップ

就寝読書は「キッズライクアス」

7月7日(火)

朝4時半起床。はっきりしない天気。雨は降っていないので近所をグルっとひと回りコースで散歩。朝食を済ませてテレワーク。先週の段階では、今週から週イチ出社で今日がその予定日だったのだが、昨日の日記に書いたように会社の対応方針が東京の感染者増加を受けてひとつ前のレベルに再設定されたためテレワークになった。お昼前に少し中抜けしてランチを買いに行く。ついでに本屋へ。「文藝 秋季号」を購入。帰宅して夕方まで作業してテレワーク終了。

「キッズライクアス」を読了。自閉症スペクトラムという聞き慣れない障害を持つマーティンが、夏休みに映画プロデューサーの母と姉のエリザベスと一緒にフランスに滞在する。そこではじめて普通学校に通い、友人と呼べる相手ができ、恋をする。純粋な青春恋愛ストーリーでありながら、そこにマーティンの自閉症スペクトラム障害が複雑に関わっていく。自閉症は治すべき病気なのか、マーティンの個性なのか。周囲の人々は自閉症にどう関わるのが正しいのか。それはきっと正解のない課題なのだろう。

次に読む本は、『はじめての海外文学vol.5』の推薦書からヴェレリー・ゼナッティ/伏見操訳「瓶に入れた手紙」(文研出版)を選択。イスラエル人の少女とパレスチナ人の少年のメールでのやりとりを通じて、イスラエルとパレスチナの問題を描くストーリー。読者対象は中学生以上だが、もう少し下の小学校高学年生くらいから読める。

7月8日(水)

朝4時半起床。今日も雨になりそうな天気。遠出はやめて近所をグルっとひと回り。朝食を済ませてテレワーク。7時を過ぎたくらいで空が明るくなり陽射しも出てきたので、部屋の窓を開けて風を入れる。が、1時間も経たずにいきなり雨が降り出し、強い風もあって部屋に吹き込んでくるようになったので、慌てて窓を閉める。その後は降ったりやんだりの繰り返し。

やや体調不良を感じたので早めにテレワークを終了。ベッドに横になりながら「瓶に入れた手紙」を読む。夕食前に読了。

続いて国書刊行会『世界探偵小説全集』の第8巻となるレオ・ブルース/小林晋訳「ロープとリングの事件」に取り掛かる。探偵役は、警察を退職したビーフ巡査部長。現役の警察官じゃないのに肩書はそのままというのが面白いというかややこしい。ビーフ巡査部長の活躍ぶりを記録するのが探偵作家のライオネル・タウンゼント。本書はこのコンビが登場するシリーズの第5作である。これまで読んできた探偵小説と違って、探偵側から「この事件を私に解決させてください」と売り込みに行くという始まり方で面白い。ビーフ巡査部長もホームズやポアロとは違って、ガサツでどことなく頼りない感じでユーモラス。

7月9日(木)

朝4時半起床。やっぱり今日も微妙に雨模様である。それでも散歩に出られないほど降っているわけではないので、近所をグルっとひと回りコース。戻って朝食。終わってテレワーク。

今日は午後に2本オンライン会議があるので、午前中はその準備作業。その他問い合わせ対応など。夕方まで作業して終了。東京の新規感染者が224人というニュースに驚く。

就寝読書は「ロープとリングの事件」

7月10日(金)

朝4時半起床。微妙に雨が降っている。近所をグルっとひと回りコースで散歩。戻って朝食。なぜか無性に食べたくなったので、チャーハンを作って食べる。

今日はメンタルクリニックに通院の日につき会社は有休を取得した。午前中にクリニックを受診。ずっとテレワークでほぼ外出しないので、東京に出るのは前回の通院以来になる。クリニックは特に問題もなく終了。いつもの薬を1ヶ月分処方してもらう。

次の目的地は神保町。6月末に書籍取次の八木書店のバーゲンブックサイトで注文した本の受け取りのため店売所へ。八木書店の河村さんと少し会話し、注文していた本を受け取る。新刊本の棚をひととおり見て回りながら、いずれは新刊も仕入れてみたいなと考える。まあ、間借りの限られたスペースで新刊を扱うのは、利益とかも考えると少し難しいかな。バーゲンブックはその点では間借り本屋のような小スペースには適しているかもしれない。

八木書店店売所を出たところで少し遅めのランチタイム。久しぶりに「ランチョン」で生ビールとカツサンド。東京駅に戻って丸善丸ノ内店でハヤカワポケミスの新刊や「金魚屋古書店」の17巻(いよいよ完結!)など数冊購入して帰宅。

就寝読書は「金魚屋古書店17巻」(過去巻を再読しよう!)、「ロープとリングの事件」


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