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家族《ファミリー》〜それぞれのカタチ〜

今回、本当に久し振りにこんなに何回も同じドラマを観る?実に2年前『恋つづ』以来の出来事でした。あの時は丁度、自分的に恋愛ドラマを欲していた時期(笑)だったので台詞を覚えてしまうぐらい各話10数回づつぐらいは繰り返し観ていました!基本的に一度見ると録画も消去するタイプで余程好きなドラマ以外は再放送も見ていませんでした。何十回も繰り返し観ている娘にオタクだから…なんて思って眺めていたんですけどね(笑)

そんなわたしが1週間が待てずに繰り返し配信を観ていたのですから…何度見ても飽きさせない魅力が在ると思います。

二宮和也 (鳴沢温人)
久し振りにニノの演技を観ました。相変わらず台詞の言い回しが上手いですね。自然に人を惹き込む魅力のある人です。このドラマに参加された俳優さん全般に言える事ですが…皆さんドラマの空気感を大切に役柄により添って存在して下さっていたから安心して観ることが出来たと思ってます。ツライ内容のドラマでしたが、もしかしたら明日何処かで起きてしまうかもしれない?とリアルに感じてしまう理由の1つでもあります。冒頭のチョッといい加減な投げやりなパパが回を追う事に変わって行く姿は、本来彼自身が持っている姿に還ってる様に感じました。最初の頃はトラブルへの対処を全て他人任せにしていたのに、会社を守る為に自らを解任して出直せ!と泣きながら伝える姿はまるで別人の様で立派な社長さんになっていました。温人の人間としての成長もシッカリ描かれてました。葛城との会話にも現れていましたね。

賀来賢人(三輪碧)
真面目にする事が面倒くさい一見チャラ男な三輪を温人や樹生との個別なバディ感を変化をつけながら、子煩悩な甘々パパを魅力的に演じてくれました。どちらかと言うと賀っくんはシリアス系の作品ばかり観ていたので(ギャグやコミカルはハンサムでのキャラしか知らないから)自分的には流石…賀来賢人~って期待しながら見ていました。友人たちのファミリーがほぼ同年代な事でとてもリアルに伝わって来るものも在りました。(ニノが少し年上ですが若見えだから大丈夫)人物設定は丁度中間ぐらいだったようですネ。今回弁護士姿がとってもカッコ良かったけど…三輪のキャラクターが賀っくんにピッタリだなぁ~って役作りだけじゃない出逢いも感じるシックリ感でした。離婚しても娘が可愛いだけの甘々パパだったのに事件を通して家族として愛しているアットホームなパパに変身して素敵でした。困った人を助けるスーパーマンですね優月ちゃんにとって!ドラマの中でもあらゆる場所での潤滑油の様な役割があったと思います。温人を中心に物語は進んで行きますが、人間関係は三輪が入る事で動いていた様に感じました…良くも、悪くも。

多部未華子(鳴沢未知留)

多部ちゃんのドラマを見るのは同じTBS火10の『わたナギ』以来だったけど…すっかりママ役が似合う年代になって驚きました。子どもの年齢設定が少し高めだったけど違和感なく受入れてました。未婚のキャリアウーマンのイメージをしっかり覆されました(笑)家庭を顧みない夫への嫌悪感や信頼を取り戻して愛情が復活した妻の寄り添い方…子どもを護る母の強さ…友人を信じる優しさ…といった沢山の愛情を細やかに表現してくれて10代の頃から見て来て何か感慨深かったです。家族が一番なのは勿論だけれども、大切な友人の家族も同じ様に大事に思える母性の象徴でしたね。作品全体のマリアの様でした。ラストの出産で新しい未来を繋げました。

濱田岳(東堂樹生)

次々に起こる誘拐の連鎖と追い詰められてからの突然の告白は混沌とした真実と葛藤、正義感のせめぎ合いで樹生の告白の度に胸が苦しくなりました。
温人と葛城の機転により無事に犯人逮捕となりましたが連行される吉乃に叫び掛かる時、初めて心春ちゃんの名前を父親らしく呼び捨てにしました。彼の中で現実が追い付いた瞬間だったのでしょう🥲
泣きじゃくる樹生の姿が痛々しかったです。
面会室で椅子に括り付けられている様に見えていましたが終了後に公開された別アングルカットで拘束された状態で後ろに警官が紐を握っていました。(普通は手錠をハメられていると思うけど)三輪と会話している時にはそこまで感じませんでしたが…亜希との会話で少し語調が気になっていたので…もしかしたら精神的にショックを受けて時々暴れる(凶暴と云うより錯乱)設定になっていたのかな?と感じていました。5年間自分を攻め続けながら娘と妻の行方を案じていた東堂が事実をどこまで受け入れる事が出来るのか…三輪の「(不倫について)聴いているのか?」と云う気遣いに友人への愛情を感じました(泣)三輪は弁護士ではあるけれど実際の誘拐事件の当事者になるから担当弁護士にはなれないのでは無いのか…と思うので友人として面会に来ていたのでしょう。捜査協力している事である程度知らされているのかな?送検が決まっていて面会出来たのかな…取調べ中は担当以外無理なハズだから。

珠城りょう(東堂亜希)

其々の家族が発表されていつからかなぁ~と毎回楽しみに待っていました…回想シーンが身代金受け渡しに失敗する場面でいきなりドキドキしましたが、その後は家族写真のみで亜希ちゃんは?と心春ちゃん共々心待ちにしていました。失踪している( ;∀;)と云う事で…2人とも生きているのか段々心配になっていました。そんな中の三輪の台詞でチョッと傷付いてました(泣)犯人の犯行理由が実は営利誘拐に見せ掛けて公開捜査にならない為なら生きてるんじゃない?とか推理小説マニアは色々想像しながら無事で在る理由を考えていました。完全な監禁は難しそうに思えたから…一番残酷な結末でしたが・・・
吉乃と亜希の不倫…考えたく無かったので巷の考察は無視していました。樹生の年齢的に捜査一課に配属されて仕事に熱中したばかりに自宅に帰らなくなってしまった。それは温人と同じだったと思いました。未知留の場合には阿久津家との繋がりでバランスを保っていた事は「二人目は大丈夫そうね」と会話のやり取りで未知留が『暗黒』と表現していました…1人で子育てをしていた亜希の事にも伏線とされていたのかなぁ~。小学校に上がる前後ぐらいになると子どもにどんな習い物をさせるか?とか細々とした悩みが環境の変化と共に増えるので、そんな日々の積み重ねから不安が増していったと思います。「仕事が忙し過ぎてすみません。何かお困りの事はありませんか?」そんな言葉ですらホロリとしてしまうぐらいに追い詰められていたのかも知れません。相談する母親も亜希には居なかったのですから…ましてや妹にはそんな姿は見せる事は出来なかったでしょう。生活することに一生懸命で友人も少なかったのかも…。だからといって許される事ではありませんが、気持ちを想像する事は出来ます。心の浮気…傍に居ない夫の代わりに精神的に頼ってしまった事が大きかったのだと思います。そんな現実が引き起こした娘の誘拐事件だと自分を責めたのでしょう。だからこそ、生きてる娘に謝りたい…そんな気持ちで頑張って生きて来た5年間だったのだと思っています。本当は樹生の事を愛している!だから指輪を外さずに居たのだと思いました。東堂夫婦にとっては残酷な現実を突き付けられましたが、やり直せる…そんな予感を感じさせてくれる再会だったと思います。思い遣りが足りなかったばかりに崩れてしまった家庭だけれども…娘の想いを知らされてもう一度やり直せるんじゃないのかなって思わずにはいられません。

ファミリードラマということで刑事ドラマの様な詳細は東堂家に対して描かれませんでした。葛城と温人の会話や樹生と亜希の再会に託されました。リアタイで視聴していた時は漠然と誤魔化された感じでしたが…1週間何度も繰り返し見返していたら、ヤッパリこのくらいで十分だな、、、と思いました。5年間も空白がお互いにあった夫婦なんだから、そこまで事件の詳細を描く必要がないんじゃない?1クールで描くには盛り沢山過ぎた内容だったから警察での吉乃の取り調べのシーンとか要らないでしょう!それこそ刑事ドラマじゃないから。ホームドラマなのに警察のシーンの割合が多いのは豪華キャストだからだと思ってましたが犯人がそこに居たからだったんですね(笑)

誘拐という非現実な事件に対して現代の家族にありがちな出来事が織り込まれながらリアリティを追求した、もしかしたら有り得るかも…と思わせられたドラマでした。久し振りに熱中したドラマで毎週楽しみに過ごしました。考察と言うより普通に想像力を掻き立てられたドラマでした。

いつかやり直した樹生と亜希、亜矢の物語を見てみたい!ある意味、東堂家にとっては未来を予感させる結末なのかもしれません。

#マイファミリー

#ドラマ感想文

人物相関図を置いておきますm(_ _)m

https://www.tbs.co.jp/myfamily/chart/


拙い文章への共感やサポートありがとうございますm(_ _)m