教師148日目~教える信念~

スケジュール

8:00~8:30 日直日誌添削
8:30~8:40 職員会議
8:40~8:50 ST
8:50~9:40 授業
9:50~12:00 時間割作業
12:00~12:10 昼食
12:10~13:20 期末考査監督表作成
13:20~14:10 授業
14:20~15:10 期末考査監督表作成
15:20~16:10 期末考査問題作成
16:10~16:25 掃除
16:25~16:30 ST
16:30~17:30 期末考査問題作成&質問対応
17:30~18:00 部活動
18:00~18:10 日直日誌添削

今日は2年生が修学旅行の代休だったので、空き時間が多くあった。
その空き時間をほとんど溶かして来週の時間割と期末考査監督表を作りきったのでよく頑張ったと思う。

今日は定期考査の問題作成と受験前の対策について僕の考えを書いておきたい。

まず、定期考査の問題は点数を取らせる問題を2割、理解度確認問題が5割、チャレンジ問題が3割くらいの分量で作るべき。
2割ほど、問題集をきちんと解いてきたら解ける問題を作ることで問題集をちゃんとやろうという気持ちにさせることが出来る。
それに加えて、赤点の生徒を減らす効果もある。

なぜ赤点を減らさないといけないかと言うと、赤点が増えるとそれだけ個別に指導しなければならない生徒が増え、教師の負担が増えるからだ。
それをやることで生徒の理解が増すなら負担を増やしてもやるべきだが、結局落第しないようなテストを作らないといけないし、受験で使わないことが決まってやる気がない生徒に何をやっても本人が変わらなければ意味がない。

以上の理由から最低限赤点を逃れるだけの点数を与える問題は必要だと思う。

次に5割程度の理解度確認問題。
これは出来る生徒と出来ない生徒で大きな差になる。
標準偏差が大きく、しっかりと理解するために勉強した人が良い点を取れるようなテストは生徒のモチベーションを大きく上げる。
やはり勉強は出来るから面白いという要素も少なからずあるのでしっかりと勉強したら点数を取れる。
そして、それがアイデンティティになっていく。
そうなればこっちの物で、後はそのアイデンティティを失わないように勝手に勉強していく。
勉強していくうちに教科本来の面白さに気付く時が来る。
少し順序が逆な気もするが、そういう流れもありだろう。
最終目的さえ達成できれば何でも良い。

そして、最後のチャレンジ問題。
90点以上取れてしまうとそこで満足してしまい、成長は止まってしまう。
だからこそ、授業では習っていないけどきちんと自分の頭で考えれば解けそうな問題を3割くらい仕込んでおく。
物理が得意な生徒はその問題をどうにか解こうと一生懸命勉強し、立ち向かってきてくれる。
そういう生徒を育てていきたい。
誰かに強制されなくとも自分の意志で勉強し、難題に挑んでいく。
これこそが大学以降で求められる学ぶ力だと思う。

これを目標にテストを作ると僕が求めているものが少し高いらしく、平均点が40点くらいになってしまう。
本当は60点にしないといけないみたいだが、謎の縛りに自分の信念を曲げられるわけにはいかない。

まずは学ばせたいことをきちんと明確にしたうえで、その本質を問うような問題を作るのみ。

次に受験対策について。
争点は2学期期末考査後に共通テスト対策を始めるか年内は記述式の対策をするかだ。
これは高校のレベルに依ると思うが、旧帝大以上の大学を狙うレベルにあるならば、年内は記述式の対策をすべきだ。
理由は3点ある。

①そのレベルの大学を狙う生徒ならば、共通テスト対策は自分で出来る。
②記述式の対策は共通テスト対策になるが、その逆は成り立たない。
③共通テストは物理100点だが、二次試験は物理が250点くらいあり、簡単に逆転出来る。

この3点より、僕は今の高校のレベルならば少なくとも年内は記述式の対策でいかねばならないと思う。
共通テストでしっかり点を取って逃げ切ることも大切だが、やはり二次力無しでは旧帝大に受かるのは難しいし、もし受かったとしてもその後が大変だ。
それに1ヵ月半も記述をやらないと二次試験までに今まで培ってきた感覚を戻すので手一杯になる。
最も実力が伸びる現役の入試前をそのように使ってしまうのは勿体無い。

この考えを生徒に理解してもらうのはなかなか難しい。
二次で物理を使わない生徒や二次の配点が低い大学を受ける生徒には特に受け入れられない。
それでも記述をやるメリットをきちんと伝え、しっかりと付いてきてもらえるようにする必要がある。

実は今回3年生の先生2人の間で進め方が分かれているので、どちらが良い成績を残したかを見られる日を楽しみにしている。
単純比較出来る話ではないが、最後の一伸びに最も貢献する教え方を探っていきたい。

終わり!

教師の労働の実態について書いています。 忙しいなかでも投稿する励みになりますので、良ければサポートのほどよろしくお願いします! 一緒に教師を今よりもっと魅力ある職業にしていきましょう。