美少女の成長に涙する男

スパイダーマッではない。
今日はインターネットしぐさによって、自分の部屋が水没したことに2度なった。あとバキバキ童貞であることを主張した。それもこれも全てごちうさ6巻及び7巻がめちゃくちゃ良かった事に起因する。いやバキバキ童貞は自滅ですね。

成長の話をされると弱い
ごちうさは可愛さにて最強ってのは今更言うことでも無いんですが、実は只々可愛いだけじゃ無いんですよ……!!!(そりゃそうじゃ)

よく日常系きらら作品は可愛いだけと揶揄されがちですが、よく見てみると、当然ですが可愛さ以外の楽しい要素が幾つもあります。

一番わかり易いのは関係性の付与です。キャラとキャラの間の関係性を上手く置くことでキャラ単体の魅力の他にキャラ✕キャラの数の関係性を描くことが出来ます。
幼馴染、好きですよね。先輩後輩、最高。駄姉としっかり妹、と見せかけて構図の反転を起こす、ℒℴѵℯ…………
百合のオタクとかはこういう"関係性"を咀嚼して生きていることが多く、きらら作品がキャラ萌層以外からもウケる1要因として挙げられると思います。

あとは成長を表現することも割と意識されてるポイントだと思います。特にきらら作品は物理戦闘を前提とする作品が少ないため、内面的成長を描くパターンが多いです。
人に対する態度だったりの変化も敢えて悪化させる展開も無くはないですが、多くは成長という形でお出しされます。多分。
キャラとキャラが打ち解けたり、将来について考えたり、といった行動をどうやって起こさせたりまとめたりするかで工夫している印象です。
少なくともどの漫画も全く同じ関係で全キャラずっとやっているパターンは少ないんじゃないでしょうか、知らんけど。
この辺は割と細かい表現になることが多く、またキャラごとに違うものになるため全体の本筋としては見えにくいこともあり、難しいとこではありますよね……みたいな感じ。

まあつまり、同じことの繰り返しやんと断じたシーンが実は前のシーンを踏まえると変化や成長を感じさせる激アツポイントだったりする時があるので、日常系きらら作品も真剣に見ると楽しいよ、って話です。何?

まあその中でもテンプレート的展開はありがちではあるのでそこの是非については向き不向きで良いような気がするんですがね………………


というワケですが、ごちうさ6,7巻は成長の話がめちゃくちゃ色濃くて嬉しくなりました。この辺はアニメ化されてないので原作追わない限り読めないんですが、時期としては原作開始地点から2回目の秋スタートで3回目の春目前までという感じのはずです。
つまり、チマメ隊とリゼが受験なんですよね。仲良くなる変化を主軸とした1年目と違って、夢や目標の話とそれに対する応援、激励、配慮など色々な方面への変化を伴いました。
特にリゼは夢、チマメ隊は目標のラインが太く、それらの要素から成長を表現していた感じです。
しかも前々の話から導線がそれとなく引いてあり、本編内での関わりがそれぞれの変化、成長に繋がるという気持ちよさ。こういうのをしっかり書いてくれると気分が良いですよね〜〜〜〜〜、みたいな。『まちカドまぞく』とかもこの辺がめちゃくちゃ上手かったり。アレはお話自体の伏線の張り方とかも楽しいですが………

なんかマジメな話になってもうたので雑にいきます。いや今までも雑だったが????

一番の変化はチマメ隊でしたね。受験+高校別れる話は無限に変化を演出出来るので当然ですが……
これまでも高校生組を憧れたり真似したり相談したりする相手として上手く活用していましたが、この辺ではチマメ隊の変化を見届ける役としても大活躍。見届けるムーブをすると自然と姉み先輩み年長みが出てくるので一石二鳥と行った感じ。

世界観への言及としてはハロウィン回がめちゃくちゃ良かった。やっぱり魔法はあるんやなって……………
いやマジで原作要素を反転させる傾向のあるエイプリルフールネタに於いてココアの性質がかなり科学に寄っているのは本編でのココアが魔法に近いからだと思うんですよ。
こういった魔法とかの、明かされないだろうなぁという設定群に思いを馳せるのもごちうさの楽しみ方ですね。フロム脳かな??
でもいい加減ラビットハウスの歴史についてはポロッと出してほしいよぼかぁ。香風咲についてとか漸く名前が確定しただけなんでもうちょい、こう、なんとか………………

コレは五巻も含む話ですが、アニメ範囲での話より組み合わせが広い気がします。リゼ千夜とか千マメとかココシャロとかココマヤとか……嬉しいね。

7巻後半、受験期の感情とかの表現が凄く丁寧。自分は受験舐め腐りエアプ勢なのでアレですが、ただ常に落ち込む訳ではない不安定な感じというか何というか……分かんないがヨシ!

受験の終わり。敢えての見開き16コマセリフなし。涙が5000Lくらいでた(インターネットしぐさ)ワケですが、本当に見せ方がうまい。koi先生への畏敬の念を深めました。

総評としては、漫画力がインフレしてきたなといった感じでした。元々詰め込みのテンポ感等かなり強かった作品ですが、描き方、表現方法も多彩となり更に強い作品に仕上がってきました。
あとめちゃくちゃ絵が上手い。画集出しません???

とりあえず、このへんで。8巻来たらまたコレになると思います。新キャラ、楽しみ〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?