「侠骨一代」
1967年の映画。
ヤクザではない健さんのいろんな姿が見られる。
ママを思い出して泣く健さん、軍隊で上官に機関銃を向ける健さん、乞食になり身投げを図る健さんなど、「寡黙な恰好いい男」な高倉健とは全然違うが、精一杯の演技に心を打たれる。
しかしなんといってもこの映画の一番の魅力は藤純子。21歳とは思えない色っぽさがある。ただエロいだけでなく演技も素晴らしい。惚れた男のために自らを犠牲にするその男気は健さんに引けを取らない。
他の共演者も中々良い。お馴染みの山本麟一ら乞食仲間と共に「わーいわーい」と騒いでる健さんが楽しそうで何より。
話も凄く分かりやすくて良い。監督のマキノ雅弘の作りたいものが全面に出てる。
立場上戦わなくてはいけない親友、お幸せな仲間たちとワイワイ騒ぐなど、他の高倉健×マキノ雅弘映画でよく観た光景ばかり。
少し悲しいラストの健さんの顔だけでも観る価値あり。
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