メソポタミアのビールを再現
ノースカロライナ大学で教えるTate Pauletteが書いたメソポタミアのビールの本"In the Land of Ninkasi A History of Beer in Ancient Mesopotamia"。英語で書かれた包括的な本としては最初というのが惹句。
シカゴ大学を中心とした学者と五大湖周辺の醸造所グループの共同作業の成果のようだ。要するに、メソポタミアのビールを当時の条件で再現するというもの。
円筒印章に、長いストローからビールを飲む女性たちの姿が浮かび上がるものもある。そこから社会でのビールの役割も推測されている。
2020年の"After the Harvest: Storage Practices and Food Processing in Bronze Age Mesopotamia"という論集に寄せた”Archaeological perspectives on beer in Mesopotamia: Brewing ingredients”が元ネタとなっているようだ。
しかも、Pauletteが指摘するように、どうやらメソポタミアではビールを飲むことと性的快楽が共存していたようで、とんでもない代物が残っている。リンク先を参照。