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イザベル・ファウスト

 コロナで演奏家は大変なことになっているのだけれども、去年の暮れから気になっていたのが、バイオリニストのイザベル・ファウストです。おそらく来日できないのかと思って保留していたのですが、ちらっと、ぴあのお姉さんに「彼女は来日できるのか」と尋ねてみたところ、「既に来日しております。」とのこと。「さすがイザベル、何てプロ意識が高いんだ」と感激して、即座にチケットを購入した。よっぽど日本が好きなんだろうなあ。毎年来日しているしね。

2021/1/23(土)15:00 開演
川口総合文化センター・リリア
アレクサンドル・メルニコフ(ピアノ)
https://www.lilia.or.jp/event/2326

最近はバロック音楽とベートーヴェンが中心だったのだけれども、今回は新しいプログラムで期待できそう。彼女の場合、バイオリンの音色引き出しが贅沢なくらい豊富だし、ビブラートの質は最上級なんだけども、なぜかそれを抑制して使い、音楽解釈に重点を置くという玄人好みの演奏をするので、聴く方もそれなりに楽譜を読み込んでコンサートに挑むことになるが、いろいろ勉強になることが多いので、音大生は聴いておいた方がよいと思う。楽典通りに弾くと如何にダメかがわかるだろう。楽譜を忠実に読むとはそういうこと。真のクラシック音楽とはこういうものという再認識させてもらえる。

今回の目玉は、ブラームスのクラリネット・ソナタ第2番(ヴァイオリン版) 変ホ長調 op.120-2だよね。バイオリンでは珍しい曲目。音域的にビオラならクラリネットの音符をそのまま弾けるのだけれども、バイオリンではどうなるのかな?。調べておくかな。それにしてもイザベルは編曲物が好きだし、名演も多いですね。おそらく新解釈ということに興味があるのでしょうね。


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