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南阿蘇への心の準備

 先日、JR豊肥線が全線復旧した。これで、阿蘇方面に列車で向かうことができるようになった。その間に熊本駅は改装されたので、ようやく新しいホームから阿蘇方面に特急が走るようになったのである。
 阿蘇は熊本の誇る観光地だが、県外から来るとなかなか行きにくい。空港は「阿蘇くまもと空港」という名称のように、かなり阿蘇よりである。ただ、空港から観光地に行くのはそんなに便利ではない。特に多くの人が興味あるだろう火口方面は、レンタカーを借りないとまず無理だろう。そして、行ってもガスが多いと上まで行けない。

 そんな中、比較的行きやすいのは南阿蘇方面だろう。一日四便、「高森号」というバスが出ていて、熊本駅も空港も通る。また、豊肥線の復旧で立野まで特急で行けるようになった。本来ならここから南阿蘇鉄道に乗ることをお勧めしたいのだが、残念ながらこちらはまだ復旧していない。
 私も今年はまったく遠出できていないのだけれど、落ち着いたら南阿蘇に行きたいと思っている。そんな思いを乗せて、皆様にも南阿蘇を紹介します。

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 立野は、南阿蘇の玄関口と言っていいだろう。かつて阿蘇山のカルデラは湖だったが、立野から水が流れ出て、今のような平野になったらしい。ちなみにJR立野駅は扉絵の写真参照。この後スイッチバックで登っていくので、上りも下りも同じ方向から列車が入ってくる。
 電化区間が肥後大津までなので、多くの普通列車は肥後大津行き。接続している場合も多いものの、熊本駅から向かう時は特急の時間に合わせるのがいいだろう。
 立野では南阿蘇鉄道に乗り換えることができる。外輪山を臨みながら、気持ちいい景色のなかを走っていく。観光列車が走ることもあり、復旧したらぜひ乗ってほしい路線だ。

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 立野を出てすぐは、渓谷を越えていく。

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 車窓からは外輪山が見えるようになる。

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 珍しい連結が見られるのもローカル線ならでは。長陽駅のカフェ、久永屋から撮影。

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長い名前の駅名で有名。

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 終点は高森駅。この駅にもカフェがある。また、ちょっとしたお土産も売っている。
 レンタサイクルがあるので、車で行かなくても高森を回ることができる。また、本数は少ないがバスもある。

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 高森駅から近いのは、湧水トンネル公園。かつて南阿蘇鉄道を高千穂鉄道とつなげる計画があり、トンネルを掘っていたら水が出てきてしまって計画がとん挫。その跡地が公園になっているのだ。ちなみに高千穂鉄道の方は廃線になってしまった。

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 中には季節の飾りつけなどがあったり。

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 少し先に行ったところにある、月廻り公園。景色がいい。温泉あり、食事処あり。

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 車で来た場合は、あそ望の郷くぎのも立ち寄ってみましょう。ここも景色がいい。お土産も食事も。ちかくにはおしゃれなカフェやパン屋さんもある、観光ドライブ適したルートが。

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 この近くの外輪山に登った時の写真。外輪山を縦走(一周)する猛者もいるらしい。

 また、水源も豊富。温泉もたくさんある。果物狩りもできたり。野外劇場アスペクタがあったり。

 そんなわけで、いずれまた南阿蘇に行く日に向けて心を準備している。皆様もぜひ、熊本にお越しの際は南阿蘇も行先の選択肢に考えてみてください。


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