思ったことを言ってしまう人と、その言葉に傷つく人について。
思ったことをつい口に出してしまう人っていますよね。
そういう人って、よく言えば素直な人であり、悪く言えば人の気持ちを考えられない人です。
人との関わりに生まれつき敏感な人がいるように、生まれつき鈍感な人もいます。
そういう鈍感な人の使う乱暴な言葉は、無意識に繊細な人を傷つけます。
「思ったことをつい口に出してしまって相手を傷つけてしまったことに気づけること」自体は良いことだと思います。
そのすぐ後に「あっ、またやっちゃった」と気付いて反省していたりもしますし。そこまでは良いと思うんです。
でもそういう人のタチが悪いポイントは、その「反省した気持ち」をすぐに忘れてしまって、すぐまた同じことをやりがちなこと。
反省しても再発防止になってないので、反省している意味がないということなんですけどね。
人がつい言ってしまって後悔することってどんなことか?と考えてみると、だいたいが「今さら言ってもどうしようもないこと」なんですよね。
私自身が言われてイラっとするのも、「今さらそれ言ってどうするの?何か変わる?」みたいなことが多いです。
たとえば、仕事だったら、2週間かけて作った書類の締め切りが明日だとして。
前日である今日に「そもそもの内容がやっぱり微妙だな」とか言いだす上司っていうのは、いったい何を求めているんですかね。
いや、これあなたに幾度となくチェックしてもらってましたよね?それを2週間前に言われるならわかるけど、今それ言う?もう物理的に間に合わないのに、それを伝えて何になるの?
この段階でのそういう発言は、その人は言ってスッキリしてるかもしれないけど、ただその仕事をした人を不快な気持ちにさせるだけです。なんなら上司としての責務を果たせてないことを露呈してるだけの、すごい恥ずかしいことなんですけどね。
たとえば、プライベートの例だったら、妻が選んで買ったケーキがまずかったとして。
妻が「あ、このケーキまずいね」と言って、夫も「うん、まずいね」って言うとします。
ケーキがまずかったことはふたりにとって事実です。またそのケーキを間違って買ったりせずに済むように、一度はその「まずい」という価値観をすり合わせておいた方がいいですよね。
けど、もしその後も夫が「あのときのケーキ本当まずかったよな」と言い続けたとしたら、妻はどんな気持ちになりますか?
どう考えても嬉しいとは思わないと思うんですよね。
夫のその発言のあとに「だから今度は美味しいケーキを食べに行こう」って続けば、それは未来のある話です。
でもそういうのがなくてそのときのケーキをディスってるだけで終わるんだったら、ただの嫌がらせだし、私がもし妻の立場だったら言われるたびにイラっとするんですよ。
これはあくまで例です。
仕事の例はあるあるかもしれませんが、ケーキでそこまでネチネチ言う人もいないと思います。
でも、オンでもオフでも、思わず口から出てしまって人を傷つけるようなことを言うのってだいたいこういうパターンで、その場の感情を吐き出して終わりなんですよね。発展性とかない。
本人は吐き出したらスッキリするかもしれないけど、言われた方はたまらないです。
会社にわりと思ったことが口から出てしまって私を傷つける人がいて、今日も不用意に傷つけられたので、今はストレス発散のためにネチネチとこんな話を書いています。
私はHSPなのでいつも気付きやすく、感じ取りすぎて疲れたり、鈍感で乱暴な人に傷つけられたりしています。もしかしたら損してるかもしれません。
でもそれでも私自身は不用意に人を傷つけたくないし、そうしなくて済むように全力を尽くしていきたいです。大人って基本的にそうあるべきじゃないの?と思うから。
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