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「選手」として何をすべきか

CXシーズン以降完全に更新できていませんでしたが最近少し考えていることをつらつらと綴っていきたいと思います。

はじめに

競技をしっかりと始めてから5年、また国内レースに加えてCXで世界選2回、1シーズンヨーロッパへ、そしてMTB W杯に3戦出場してきました。

しかしながら目に見える形での結果は残す事はできているとは言い難い成績です。
その中で支援をしていただいているたくさんの方やスポンサー、サプライヤーさんに何を返せているのか、すなわち「自分の価値はどこに見出せるのか」というところをレースの間が空いた時期に考えています。

暖かく迎えてもらったものの結果は出せなかったin Canada

どこに自分の価値を見出すか

前提として何かしらをサポートしていただいている以上少なからずお金が動いています。
最低限そのお金(製品含む)がどのように使用されているかを報告する義務があると思っています。
(各レースのレポートを送付する、会社に訪問するなど方法はいくらでも)

(上記を行った上で)レースで結果を出す(or目立つこと)ことは誰にでもわかりやすく簡潔な例の一つです。
しかしそれは目に見える成績などの結果が大前提のもの。
自分の現状の成績(やSNSでの発信力で)それができているかと言われれば即答でNoといわれるでしょう。

この側面で見た時に私の価値という点では非常に低くなります(正直インフルエンサーと言われる方々の方が数倍は宣伝効果があります)。
それでもいい、応援をしたいとサポートをしていただける企業もありますが、その様に( ほぼ)自分だけにメリットがあるだけの形はいつか破綻すると思っています。
それにそれでは選手としての(当然人としても)の「価値」は上がりませんし何より持続可能な関係の構築はできません。

そのような状況、現状の中でどうしたら少しでも双方がメリットを感じる形で持続可能な関係を構築できるのか積極的かつ継続的に考えていくことが必要だと感じています。
それはすなわちどのような場面で、またどのような尺度で評価をしてもらい活動をサポートしてもらうかを考えることと同値なのではないかと思っています。

そのほかSNSでの製品紹介や自社開発製品の製品テスト、輸入製品のレビュー、トラブル報告、自転車教室の講師etc…
企業の業種、形態、時期などさまざまな観点から求められるものは変わり流動的に、かつ柔軟に対応をしていく必要性を強く感じています。

このレースで価値を見出されて走ることが第一の目標

結論選手の価値とは?

レースで結果を出すことで「価値」を見出すことを選手としては第一の目標としなければなりません。

しかしそこに至ることができる人間は世界の中でもほんの一握りであって、それが叶わないうちはどんな相手でも変わりなく、数撃ちゃ当たるではなく(一定数は必要ですが)高打率でクリティカルに相手にとって有益なものを返せる選手は確実に評価が上がっていき持続可能な関係を構築することができ、個人としての「価値」を見出すことができるのではないでしょうか。

そのレベルに行くためのプロセスとして各個人が個々の「価値」を探してもがくことが求められ、かつ現在自分はそのタームにいるとも考えることもできます。
そして人それぞれが考える「価値」は異なり、それぞれの意見に多様性があるものでしょう(というかなければ困ります)。

そんな中でこの狭い業界に関わる人たち(特に自分含め若い選手)が少しずつでも考え、個々で実践していくことで、選手個人、そして競技界全体の「価値」の上がる、すなわち当事者からしてもいまいち盛り上がりに欠けるこの業界を少しでも良い状態にしていくために、ひいては盛り上げていくために必要ではないかと考えています。

フィードにバナナin Albstadt

最後に

そもそもこの話に関しては自分の活動に大きく関係するというところもありますが、自分と同年代、もしくはより若い選手とここに関してもっと活発に議論し、意見交換をする必要性を感じた場面があったためこんなふうに綴っています。
日本ではマイナースポーツである自転車競技では良くも悪くも企業からのサポートを受けやすい状況になっています。

果たしてそれは本当に良い状態なのか、そんなに甘い世界なのかと思うことも多くあります。
企業からサポートを受けることはそんなに軽いことなのか、機材を、お金を出してもらうことはそんなに簡単なことなのか、私たちは(自分自身も)今一度考えていかなければならないのではないでしょうか。

これは各個人によって、各企業によって、また立場によって意見は変わると思います。
しかし業界に関わる人間の目指す所は業界が良くなっていくという一方向に違いないと信じています。

少しでも良い方向へ行くための議論を皆で少しずつでもしていきたいと切に思います。


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