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九州のゆるーいアゴラ劇場を目指して

諫早独楽劇場は、来年で10周年を迎えます。
私が運営を始めてからは4年と7ヵ月になります。

一度も黒字になったことがないのが自慢の小屋でして、いろいろ苦労もありつつ運営を続けてきました。
コロナ禍となり、私のことを心配した友人や家族からは『もう、やめてもいいのでは?』と助言をもらったりしました。私自身も『今、やめても誰も文句言わないだろうなあ』とか『家賃の安いとこに移転するかなあ』とか、いろいろと思ったり.....。

そんなこんなを福岡のとある舞台制作の方に漏らしたら、『諫早によしみさんがいてくださることが、実は福岡や熊本などの他県にも、恩恵があるっていうことだと思っているのです。』と言ってくださったのです。ありがたい言葉を頂いたわけですが、実は私自身はあまりピンときていませんでした。

ですが、先日の公演を終えて、灯台とスプーンの田村さんからも『独楽劇場が九州にあることが、ひとつの勇気みたいな、きもちです。』というこれまたありがたいお言葉を頂きまして.....。

もしかして独楽劇場って私が思っているよりもいい小屋なんじゃ?と再認識したところです。

九州に小劇場と呼ばれる場所はありますが、福岡県以外ですとかなり少なく、全くない県も正直あります。

100回の稽古より1回の本番なんていいますが、劇団や演劇ユニットにとって、本番をやれる場所がまずあるというのは大事です。本番に向かい稽古や様々な準備をし、上演をするということを繰り返してみんな成長していくのだと思うのです。また小屋が協力的でバックアップしてくれるところというのは、実際貴重なんだろうなあと思いました。微力ながらも九州の小さな劇団やユニットの育成とまでは行きませんが、活動を支えるというところに繋がっているのかなーと思っています。

独楽は普通に借りても他の小屋よりもリーズナブルに借りることができます。貸し館であってもバックアップはめっちゃします。たぶん、良くも悪くもおせっかいな性格なのです、わたしが(笑)。独楽の主催企画になると、更に更にお得に利用できます。(ちょっと宣伝)

まあ、実際は、借りる人が少ないんで主催公演をやってるというのが実情ですが(笑)。やり続けてきたことで見えてきたこともたくさんありますね。ちなみに先日の灯台とスプーン公演は、私に運営代わってからの主催公演としては34本目でした。もちろん、私ひとりでやってきたわけではありません。関わってくださるみなさんのおかげです!ありがたいことですね。

で、話は変わるんですけどね、数年前に東京のこまばアゴラ劇場に行く機会をもらってときにですね。いろいろ見学して公演のお手伝いをして、思ったんですよね。アゴラ劇場と独楽劇場って似てるなって。構造上、似てるってことで、中身は追いついてないんですけど。ハードもソフトも、いつか九州のアゴラ劇場みたいになっていったらいいなと思います。まあ、ゆるーいアゴラ劇場ね!なーんてね~!(笑)

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