進化とは、上にいくことではなく、前に進むことだ。
私は平成5年生まれの27歳です。
この年齢になって、ふと思うのです。
このアラサーと呼ばれる年になると、仕事で昇格していたり、転職してたり、凄い年収もらってたり、結婚したり、離婚したり、引っ越したり・・・。段々と、その人それぞれの道を歩んでんなあ。と。
そうすると、ふと、自分の中に、むくむくと他者と自分を比較する感情が生まれてきます。
年収が高い、いい会社に入っている、趣味がうまくいっている、結婚している、子供がいる、休みが多い、良いところに住んでいる・・・etc
あーなんだか、我ながらあっぱれな嫉妬ですね!
けど、こんな風に人とどうしても比べてしまうんですよね。私たちって。
人前で涼しい顔をしているけど、本当は、何度何度も同じことを頭の中で反芻して悔しがったり、自分を責めてみたり、そんな事して生きてるんですよ。
そんなとき、この本に出会いました。
「嫌われる勇気」の著者でもある岸見一郎氏の著書である「幸福の哲学 アドラー×古代ギリシャの知恵」です。↓
この本自体、数少ない何度も読み返したいと思える本なのですが、中でも好きな一文が以下です。
「進化は上ではなく、前に向かっての動きである。(中略)時には、立ち止まったり、逆走したりすることがあっても、基本的に前に進んでいるのであれば、それがどんな道であっても、ゆっくり進むことも、早く進むことも出来る」幸福の哲学 アドラー×古代ギリシャの知恵p165,166 岸見一郎 講談社2017
人はみな、それぞれに違った能力や才能を持ち、そして、様々な事情を抱えて生きています。何を目的とし、そしてそこに「どうやって」「どんな速さで」向かっていくかは、人それぞれであり、相対的に評価できるものではありません。
Aさんには簡単に出来る事も、Bさんにとっては非常に難しい事だったりする。
例えば、私がこれから文章を学んで、noteにこうして投稿することを一生懸命頑張ったとします。けど、私より文章がうまい人とか、本を出せる人とかと比べちゃうと、「なんだかなあ。辞めちゃおうかな。」と思ったりするんです。
昔っから文章書いている人とか、ましてや仕事でやってるひとには全然追いつけなくて。
けど、「じゃあ、これってなんの意味もないことなのか?」
と、問うとそうではないんですね。
(よく、いろんなことでそう思ってしまいがちではあるんですが・・・(笑))
闘病中の人がリハビリに励んで機能を回復させようと努力することに、疑問をもつ人はいないように。
あくまでも、「自分が前に進んでいる」状態である事が大切なんですよね。
ついつい、人と比べて「自分よりすごい人なんてたくさんいる。もう、辞めちゃおうかな…」っていろんなこと、投げやりになったりすることってあると思います。
けど、良い時も悪い時も、うまくいっているときも、失敗した時も。なんだかんだ、私たちは前に進んでいるのだと思います。
時には、その歩みのスピードがスローペースだったり、逆に猛ダッシュだったりするんでしょうけど。こうして、前に進むということが、日常を生きていくという事なんだろう、と考えさせられました。
自分の歩み方で、自分しか知らない道を、のんびりでもダッシュでも、進んでいくことに注力していれば、良い風景が見えてきそうな気がしています。
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