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【解答例つき】小論文の論理的な書き方シリーズ③「スマホ依存について」

総合型選抜小論文でよく出題されるテーマであるスマホ依存についてのトピックを慶應SFCが重視する問題発掘、問題認識、問題解決の3つのステップに従って構築します。構造を整えた文章の構築は、何度も練習をすれば自然に身につきます。

あなたの小論文どれだけ採点者に伝わっていると思いますか?

あなたの小論文:👆主張はっきり度 → 65%👆

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「スマホ依存の問題と対策」

1. 問題発掘

  • 背景情報の提供:

    • スマホの普及率の増加。

    • 日常生活におけるスマホの役割。

  • 現状の説明:

    • スマホ使用時間の増加。

    • スマホに関連する健康問題や社会的問題の増加。

2. 問題認識

  • 具体的な影響:

    • 睡眠障害や視力低下などの健康面での影響。

    • 人間関係の希薄化や生活リズムの乱れ。

  • 根本的な原因の探求:

    • スマホの持つ魅力とは?

    • スマホ使用を増やす社会的・文化的背景。

3. 問題解決

  • 既存の対策の説明:

    • スマホ使用時間を制限するアプリや設定。

    • 問題意識を高める啓発活動や教育プログラム。

  • 新しい提案や考え方:

    • 教育機関でのスマホ使用教育の導入。

    • スマホ使用を健康的にするためのアドバイスやツール。

  • 締めくくり:

    • スマホ依存を乗り越えるための意識改革の重要性。


このようなフレームワークで肉付けをしてゆくとよいでしょう。小論文を書く時のポイントは、必ずサポートデータを追加すること。欠かせないツールというからには、何らかの根拠があるはず。それはなにか?それを入れることで評価の高い小論文を構成することができるようになってきます。以下コメント解説を入れながら説明してゆきます。

アイちゃんの解答(データ分析技術による出力)

タイトル:スマホ依存の現状と未来志向の解決策

スマートフォンは、現代社会において欠かせない情報ツールとして浸透してきた。日本スマートフォン協会の2021年のデータによれば、日本の成人の90%以上がスマホを所有していると報告されている。しかし、その利便性と引き換えに、スマホ依存という新たな問題が浮上してきた。

具体的なデータ(数字)を示すことで、スマートフォンは、現代社会において欠かせない情報ツールとして浸透していることを裏付けています。小論文を組み立てる時のポイントです。

具体的には、健康面での問題が顕著である。日本眼科学会の2022年の調査によれば、スマホ使用による睡眠障害や視力低下の報告が増加している。特に若年層における影響は深刻で、総務省の2022年の調査によれば、日本の10代の4人に1人がスマホ依存の兆候を示しているとされている。

日本眼科学会の2022年の調査からの具体的な調査結果を示すことで、健康面での問題が顕著という前の文章が強くサポートされることになります。さらに総務省のデータや4人に1人というようなわかりやすい数字の提示により読者に強く印象付けることができます。

多くの取り組みがスマホ依存問題の解決を目指して実施されているが、根本的な改善には至っていないのが現状である。そこで、私は「デジタル断食キャンプ」という斬新な解決策を提案したい。このキャンプは、参加者が一時的にスマホを手放し、自然環境や他者とのコミュニケーションを中心に活動を行うプログラムである。キャンプを通じて、スマホのない生活の豊かさや人間関係の深化を体験することができる。さらに、キャンプ後のワークショップを通じて、スマホとの健全な関係を築くための方法を学ぶことが期待される。

スマホ依存を解決するための提案をかかげている。そしてそのことがどのように解決に導くのかを具体的な参加方法を説明してゆくことでサポートしてゆく。

スマホは疑いなく私たちの生活を豊かにしてくれるツールである。しかし、その使用方法には注意が必要であり、新しい取り組みとしての「デジタル断食キャンプ」がその答えの一つとなることを信じている。


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データ分析の手法技術で文全体の構造を分析し改善策をアドバイスします。客観的な判断で、あなたの小論文を添削します。(以下のようなアドバイスが得られます。)

小論文添削による改善アドバイス

アメリカの教育現場で採用されているACE Writing Method(小論文を評価するためのガイドライン)に従い、データ分析技術を用いて判定します。

🚫問題箇所
✅改善箇所(アドバイス)

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【Answer 主張 】

☝️主張はっきり度 → 85% ☝️

🚫スマートフォンは現代社会において欠かせない情報ツールとして浸透してきたが、スマホ依存という新たな問題が浮上してきた。
✅スマートフォンは現代社会において欠かせない情報ツールとなっているが、それに伴い、スマホ依存という深刻な問題が生まれてきた。

【Citation 根拠】

☝️具体例充実度 → 95% ☝️

✅日本スマートフォン協会の2021年のデータによれば、日本の成人の90%以上がスマホを所有していると報告されている。

☝️証拠充実度 → 90% ☝️

✅日本眼科学会の2022年の調査によれば、スマホ使用による睡眠障害や視力低下の報告が増加している。

【Explanation】

☝️証拠に基づく解説: 90% ☝️

✅総務省の2022年の調査によれば、日本の10代の4人に1人がスマホ依存の兆候を示しているとされている。

☝️説明の論理性: 80% ☝️

🚫そこで、私は「デジタル断食キャンプ」という斬新な解決策を提案したい。
✅このスマホ依存問題を解決するために、「デジタル断食キャンプ」という斬新な解決策を提案したい。

【全体のバランス】

💡文章の流れ💡
全体的には流れが良いが、解説の部分でさらに詳細な説明が欲しい。

💡文体の統一💡
統一されている。

💡語彙の選択💡
語彙の選択は適切。

💡誤字脱字💡
見当たらない。

【採点配分】

➡️主張: 21/25点
➡️根拠: 28/30点
➡️説明: 22/25点
➡️全体のバランス: 16/20点

🌟合計: 87/100点🌟

【💡改善アドバイス💡】 

  1. 主張の部分をさらに明確にする。

  2. 解説の部分で、デジタル断食キャンプがどのようにスマホ依存問題に効果的であるのか、具体的な説明を追加する。

➡️ 得点: 87点

➡️ 判定: B判定


文の組み立て構成分析

問題発掘、問題認識、問題解決に沿って構成されているかを分析します。

  1. 問題発掘: 話題や問題を明らかにする段階。

    • "スマートフォンは、現代社会において欠かせない情報ツールとして浸透してきた。日本スマートフォン協会の2021年のデータによれば、日本の成人の90%以上がスマホを所有していると報告されている。"

    • ここでは、スマートフォンの普及率やその重要性を述べることで、スマートフォンの現代社会における位置づけを明らかにしています。

  2. 問題認識: 問題の深刻さや詳細を明確にする段階。

    • "しかし、その利便性と引き換えに、スマホ依存という新たな問題が浮上してきた。具体的には、健康面での問題が顕著である。日本眼科学会の2022年の調査によれば、スマホ使用による睡眠障害や視力低下の報告が増加している。特に若年層における影響は深刻で、総務省の2022年の調査によれば、日本の10代の4人に1人がスマホ依存の兆候を示しているとされている。"

    • ここではスマホの普及とともに生まれてきた「スマホ依存」という問題を具体的なデータとともに提起し、その深刻さを伝えています。

  3. 問題解決: 提案される解決策や取り組みを述べる段階。

    • "多くの取り組みがスマホ依存問題の解決を目指して実施されているが、根本的な改善には至っていないのが現状である。そこで、私は「デジタル断食キャンプ」という斬新な解決策を提案したい。このキャンプは、参加者が一時的にスマホを手放し、自然環境や他者とのコミュニケーションを中心に活動を行うプログラムである。キャンプを通じて、スマホのない生活の豊かさや人間関係の深化を体験することができる。さらに、キャンプ後のワークショップを通じて、スマホとの健全な関係を築くための方法を学ぶことが期待される。"

    • この部分で、「デジタル断食キャンプ」という新しい取り組みを提案し、その効果や内容について述べています。

この小論文は、問題発掘、問題認識、問題解決の3段階でしっかりと構成されています。

総評

この小論文は、問題の重要性と深刻さを明確に伝える上で効果的にデータを使用しています。また、独自の解決策も提示しており、新しい視点を提供しています。しかし、提案された解決策の詳細や他の取り組みに関する情報がさらに詳しく記載されていれば、より説得力のある文章になるでしょう。

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得点は、データ分析技術を用いた手法で判定客観的に判定しています。この得点は、合否を決めるものではありませんので参考程度にしてください。判定は、Aが90点以上、Bが80点以上、Cが79点以下という判定基準として出力させています。

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