短編小説 Artificial Partner #2
『育て屋』。彼らは依頼人の将来の結婚相手=APを育て、任意の年齢で納人することを生業としている。彼らは遺伝心中核という細胞核の一種から人間を作り出すことに成功した。依頼人は自分のAPに求める要件を提示し、その要件通りにプログラムされた情報を遺伝心中核に読み込ませる。そうして生まれたAPを依頼通りのAPに育て上げる。AP一人につき値段は一億円。そこからいくつかのオプションを付与することで、理想のAPを作り出す。オプションには、容姿、身体的特徴、性格、学力、身体能力、信仰、価値観