HiGH&LOW THE WORST感想…行くぞテメーラッ!!

各位

Imperishable (K)night(あイカつおじさん)です。
お世話になっております。

先日、JOKERとHiGH & LOWを2タテで見てきましたので、より需要がなさそうなハイロ―の感想を記していきたいと思います。

皆様も長いとこインターネッツの海の上でキモオタやってらっしゃるので、「MUGENは仲間を見捨てねェ…」「どうしちまったんだよ琥珀さぁ
ん!」「行くぞテメーラッ!」などのネットミーム?に触れたことが一度はあるかと思います。ない?いやある(断言)。どんなもんか気になって
しょうがなかったのでいっちょ観に行ってきました。結論としては、いいところも悪いところもあって「まぁ…普通!!」という感じの映画でしたね。ただケンカはしたくなりました。眼帯もしてえ。

以下、思いつくままに書いていきます。ネタバレ?んなもん関係ねぇだろ…仲間がこんだけやられてんだス゛ッ!!

・ストーリー

ネタバレありと申しましたが、筋書は非常にシンプルなので未視聴でも影響は皆無です(ネタバレが映画の良さをスポイルすることはない、という意味で)。この映画では「ま、結局こうなるんだろ?」と予想したことが全て起こります。

・ぼく「主人公幼馴染6人の内1人が行方知れずか…敵として出てくる流れかな」→敵として出てくる、殴って和解、大団円
・ぼく「同じ高校でつええやつが何人もいる…共闘するんだろ?」→さんざ煽りあった末共闘する
・ぼく「他校のボスと互いの素性知らずに出会っちまった…後で闘うのか…」→後で闘う
・ぼく「といいつつ、””真の巨悪””に立ち向かうために共闘」→する
・ぼく「おばあちゃんが転びそう!…助k」→助ける
といった具合です。もうずっとこんな具合です。シンプルさの例として記した5行ですが、これだけでストーリーの大半を語っちまった感すらあります。恐ろしくチーp…シンプルだろう?

一応まじめに説明すると、二つの高校でレッドラムなる麻薬が流行り、なんやかんやあった後主要キャラみんなで悪い売人を拳で成敗、という内容です。『喧嘩はするがヤクはタブー』という不良モノの絶対法則は未だ健在です。うーん、つきなm…シンプルであることよ。
心理描写?まぁ「腹が減ったのでメシを食います」程度はあるかな。

・演出

この映画のキモはこちらです。アクションがすごいのは見る前からわかってたことですが実際スゴイ。飛んだり跳ねたりのタイマンはもちろん、ほぼ一人残らず顔がいい男共が雄たけびをあげながら突っ込んでいく様は知能派のぼくも正直震えました。カメラはカメラでグリングリン動くし、挙句の果てには団地相手に脚立もって攻城戦仕掛ける始末。筋書の荒い部分は動きで補う、まさに力こそパワーを体現した映画といえるでしょう。さらに見ていて頭をおかしくさせるのは劇中歌です。ただでさえ視覚的に混乱を覚える絵面に、レベル調整おかしくない?ってほどの爆音でEXILE(だと思う)の歌が流れてきたらもう…そうなるよなぁ!?(考えるのをやめた)
敵対校とのバトル終盤、突如スローモーション入って「?なんのために生まれ、何のために争う~♪」みたいなEXILE(っぽい誰か)のしっとりしたバラードが流れたときは本気で眩暈がしましたね。俺は何を見せられとんねんと。ちなみにこいつらが争ってるのは勘違いのせいです。

上記のとおり謎ながらもパワー感じるアクション描写ですが、ぶっちゃけると事前にネットの評価みて期待が天元突破してたので、期待した以上ではないな…というのが先に立ってしまいましたね。すごいんですが。これは俺があまりアクション映画の教養がないのが足を引っ張ってるのかもしれないけどね。もっと見なきゃ…。

・ほか雑感

〇全員、ヤンキー!
登場人物の9割は文字通りの不良ですが、1割くらいは不良でないのが出てきます。しかしこの不良でないの達においても、いかにも「不良が考えた不良でないの」という臭いがプンプンで戦慄を禁じえませんでした。
例えば、回想シーンにて『かつての6人の『和』象徴』といったような描かれ方をする優しいババァ(※1)が出てきます。このババァが曲者で、幼き6人にそれぞれ『天』『地』などと書かれた木札のペンダントを皆に与え、「これがあれば6人いつも一緒だよ(ニッコリ)」と呟く…というとてもカタギとは思えない絆の結ばせ方をしてきます。
いやその倫理観…何?

※1:ちなみに、このババァはめっちゃ曲がったキュウリをガキどもに食べさせるのが趣味です。これは伏線です。

また、幼馴染の内一人は全一並の学力を持つという優等生であり、主人公たちとは違い進学校に通っています。学力はスゴイですが、こいつもなかなかのヤンキー・マインド。同級生が主人公の通う鬼邪高校(おやこうこう(“リスヘ゜クト”を感じる高校名ですね…))と鳳仙学園がケンカした噂をしつつ「あいつらマジ馬鹿」「全員死ね」とか悪態をついているのを見過ごせず、教室内でそいつらをシメにかかります。更には「友達を選べ」などと教師から説教を食らった日にゃ「曲がったキュウリこそが自然なキュウリだ(※2)」と威勢よく啖呵をきります。

どうだい…”いかにも”って感じだろう…?

こんな感じで、心優しきバァさんも優等生もみんな根はヤンキーなのです。さらにいうなら、他校のケンカ事情に詳しいうえにやたら見下す優等生、ステレオタイプな説教をする教師…こいつらなんなの?こんな奴らいねえだろ!!こいつらこそある意味真のヤンキー脳もった一般人だと言えそうです。

※2:このシーンはスクリーン上に「これは伏線回収です」とデカデカと書かれているような、もうやめてくれ!といいたくなるこっぱずかしさがありましたね…。余談の余談ですが、「応援上映にキュウリ持ち込み禁止」という公式ルールがあるみたいです。こういうふざけ方もどこかオタク・コンテンツ感があり、一部オタクにウケてる理由が垣間見えますね。

〇キャラクター造形について
不良モノなので、さすがにみんなパンチの効いた風貌に髪型、眉毛は大体ハの字で眉間に皺が寄ってます。こ、こういうやついた~~ッ!!って感じでワルぶってた若かりし頃の同級生たちを思い出し、何故だかこっちが恥ずかしくなります。さらにはめっちゃ強いのに「喧嘩はダメじゃん♪」みたいなこと言ったり、かと思いきやドスの効いた声で威圧したり、喧嘩の最中に寝そべってみたり…こ、こういうのカッコイイとちょっとおもってた~~~ッ!と黒めの脳内歴史がよみがえって悶絶しました。ネット上ではジョーカーが共感性羞恥要素のカタマリ…みたいなレビューを見かけますがとんでもねえ、こっちが本命だよ!
(というかジョーカーではあまり思わなかったんだよな…信用できない語り部ゆえか羞恥描写自体があまりなかったような…)
皆について語りたいですが時間もないので、特に3人についてコメントします。

・花岡(主人公?)
 敵だろうが味方だろうが「ドロッキー」「サッチー」などとすぐにアダ名で呼んじゃうナイスガイです。でもキメるときはキメるアツさを持ってます。そのギャップ感が見る者の秘めたる中二感を想起させとても恥ずかしい気持ちにさせますが、「行くぞテメーラッ!!」は素直にかっこいい。

・村山
 鬼邪高校最強で、どこか飄々としてる一方でキメるときはキメるナイスガイ、少年漫画の強キャラ然とした立ち振る舞いで、見る者の心の奥底に眠る憧れの感情を呼び覚ましとても恥ずかしい気持ちにさせますが、「行くぞテメーラァァ!!」は素直にかっこいい。

・轟
 眼鏡でクールな学ランという、キャラデザから狙いすましてる感のあるタフガイです。タイマンでの跳び蹴りやハイキック、投石や眼帯外しなど
すべてが笑えるほどスタイリッシュ。素直にかっこいいので鑑賞直後は皆轟のオンナになってしまいます。俺もだよ。好き。

そんな感じですかね。ネット上では、「合う人はほんとに合う、合わない奴はとことん合わない」と言われがちですが、ボク的には筋書のあらさ、キャラの好き嫌い、アクションの派手さ等マイナスとプラスが丁度相殺して、少なくとも初見では「普通」という感想にたどり着きました。
でもなんか見たくなるんだよな…本作はおっさんあまり出てこなかったし、もしかしたらhulu契約するかも。で二か月後くらいには完全に信者に
成り上がってるかもしれない。そうなったら俺を殴ってくれよな…礼は拳ですっからよ。

以上

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