絶望と共に在る闇のニュータイプ、死神誕生の瞬間
YouTubeで重力戦線3話が配信されたので、今夜はプレミア視聴してました。
お題の陸戦強襲ガンタンクだけでなく、陸戦ジムやコアファイターにビッグトレーとヘヴィフォーク級といったゲテモノ陸上戦艦、ジオン側もダブデ陸戦艇にグフカスタムに旧ザク、そしてドム、挙句にTV版14話「時間よ、止まれ」でガンダムを吹っ飛ばす寸前までいった連中かもしれないワッパ隊と、大盤振る舞いの回でした。
さて、この回を初めて見たとき、意味がわからないなって首を傾げていたのがアリーヌの最期。またはアリーヌと死神の関係性。
もともと重力戦線における死神とそれに魅入られたり見えたりする人々については、ニュータイプのことじゃないかとは考えてました。重力戦線2話の軍曹なんか、戦死者の声まで聞こえていたようでしたし。
でも、アリーヌのそれは、彼らのものとちょっと違って見えてました。
で、今回の配信を視聴していて頭に浮かんだんですが、アリーヌこそが死神だったってことは言えないでしょうか。
後のアムロやシャアやララア、あるいはZガンダム最終盤でカミーユに力を貸したフォウ・ムラサメやカツたちのような死者たち。
重力戦線の死神がこれらの例と同じだとしたら、それが誕生した瞬間がダブデ級を吹き飛ばしたアリーヌの自爆と死だった。
そしてニュータイプは「時間さえも支配できる」わけですから、アリーヌ=死神もまた過去と現在を自由に行き来し、バーバリーやヤンデルやホワイトオーガー、そして自分自身を死に誘い同化させていく。
ララアとの出会いでアムロが見出した希望を反転させた、闇のニュータイプ、それが死神だった。その誕生と、終わりなき地球圏の闘争すなわち重力戦線がなお続くことの暗示こそがこの3話のメインテーマだった。
そんな風に解釈できるんじゃないでしょうか。
それはそれとして、3話で急にキャラが変わったというかヒステリックになっちゃったコレマッタ少佐。
この人は逆境には強いけど順境時のつまづきには弱いんでしょうか。
実際、そういう人って結構見受けられますからねえ。
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