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人事が経営と会話する力とつまづく4つのポイント | 20240915の週

人事に必要な「経営と会話する力」とその重要性

人事としての業務を行う際、「経営層と適切なコミュニケーションを取る力」は、職位が上がると特に求められるが、ずっと課題感を感じている。同時に自分のチームのメンバーにも意識してフィードバックしているが、一朝一夕での獲得はなかなか難しい。

"経営と会話する”力とは何か

経営陣は非常に忙しく、限られた時間内で迅速かつ正確に合意を得る必要があるため、一度の会議や短い会話で論点を明確にし、合意形成を図る力が求められる。特に、弊社の場合、取締役陣が元DeNAの会長だったり、時価総額が兆円規模会社の元社長だったり、外資コンサルの元代表だったりと、経営と会話する際に難しさを痛感する場面が多い。単に質問に答えるだけではなく、その質問の背後にある意図を的確に汲み取り、意味のある議論を展開する能力が重要になる。一時期は取締役会が終わったりするごとに前の社長から人事の長としての回答に対して個別にフィードバックをもらっていたりした時期もあった。

この「経営と会話する力」は、経営層との信頼関係を築く上で不可欠だが、特にコンサルティング会社出身者は、この点で非常に優れたスキルを持っていることが多い。彼らは、聞かれた質問の背景にある意図をすばやく理解し、的確な回答を行う能力に長けている印象。

組織の規模が大きくなるほど、組織の複雑性が増し、経営陣との会話の難易度も増す。スタートアップ企業の人事として、会社が成長しても経営層と対話することが必要とされるポジションに居続けるためには、このスキルが必須となる。自分が失敗を振り返るとおよそ4つ原因がありそうなので、この辺りは意識して日々鍛えておく必要がある

経営との会話でつまづく4つのポイント

  1. 意図を汲み取れない
    意図を正確に汲み取れない背景には、自分自身が「認知の枠組みを狭めている」ことがあります。経営層が日々接しているのは、投資家や事業責任者、顧客だったりする、対して相対的に人事が接点を持つことが多いのは従業員。経営層が日々どんな視点を持ち、彼らが直面している問題を理解していないと、質問に正しく答えていても、経営の質問の意図と自分の回答がずれているということが結構ある。何を見ていて、何を意図しているか、これがよく言われる経営者目線、というものだと思う

  2. 論点設定がズレてる
    意図を汲み取った上で、適切な論点を設定する力が必要。議論の中心を見極め、その場で効果的に論点を提起しないと、議論が散漫になり、重要な決定が遅れてしまう場面があったように思う。人事担当者として、常に全体像を把握し、どの問題に焦点を当てるべきかを明確にする力が重要です。コンサル出身の人はやっぱりこの辺うまい印象がある

  3. 伝えるのが下手
    経営層とのコミュニケーションでは、短時間で明確に伝える力が求められる。5分-10分かけて説明すれば伝わる内容を、1分で端的に伝えることができている他の役員らを見てると、対話力が足りないなぁと感じる。時間の限られた会議の中で、経営陣が求めている回答を、簡潔にかつ的確に伝えるスキルが良い議論を生む。時には言い切る力強さも必要だったりするし、この辺りはセンスというか経験の部分も結構あると思うがバランスが難しい。時間とってプレゼンして説明すれば伝わるのだけど… という場面があり、この辺はもっと勉強しないといけないと思う

  4. 想定外の質問への対応力が低い
    一定の準備で乗り切ることはできるアジェンダなら良いのですが、想定外の質問が飛んでくることがよくある。このような場面で問われるのは、普段からどれほど深く、多角的に考えているか。フィジカルの強さというか、経験や知識が足りない中で日々何をインプットし、考えるかが大事になってくるので、この辺りは毎日の行動で強くしていくしかない

1枚まとめ

最近、書籍やセミナーや出来事から学び取ったことを忘れてしまうことが多いので1枚で整理することを意識している。今回はこちら

📓この記事について

最後まで読んでいただきありがとうございました。株式会社エクサウィザーズで執行役員人事責任者を務めている半田が、人事関連やキャリアのキャリアや人事「ビジネスにインパクトを残す人事になるためのnote」の記事の一つです。お時間あるときにご覧いただければ幸いです。

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