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妻と僕のPMDD生活27日目

人生は波乗りの連続です。

妻はPMDDです。
そして、元レディース総長です。

PMDDとはざっくりの説明だけれど、
生理前に心の不調が出る病。

イライラしたり、不安になったり、
そんな状態が何日も続く。

妻は基本的にイライラが多い。

元レディース総長の血が疼くのか、
或いはPMDDによる不調なのかは不明だ。

僕はそんなイライラを含めて、
妻のことが好きになってしまっている。

好き?

好きと言うにはいささか不具合だが、
ざっくりと部類分けすれば好きなのだろう。

先日の話。

妻はやはりPMDD期にイライラしていた。
仕事から帰ってきた妻。

何も言わず包丁を手に持ち、
一心不乱に野菜を切り刻む。

僕は特に何も言わず妻を見守る。

すると妻が口を開く。
「毎日アホなこと言ってるわ」
おそらく苦手な上司のことだろう。

僕は妻の話を傾聴する。
特に何か助言をするつもりはない。
ただただ相槌を打ち、時折質問をする。

会話は覚えていない。
きっとそこまで大事な話でも無いのだろう。

だけれど、2人にとって大事な時間。

夫婦なんてきっとそんなものだろう。
人生なんてそんなことの積み重ねだろう。

1時間ほどの傾聴を経て、
妻の気持ちが和らぐとともに、
何種かの料理がテーブルに並ぶ。

ほんの少し和らいだだけ。
決して落ち着いてはおらず、
100%から99.999%になっただけ。

ただこのほんの少しの積み重ねだと思う。

PMDDとの向き合い方はそれぞれで、
僕は妻のPMDDを治したいとも思わない。

治したいとと思うくらいなら、
そも一緒に居ないことだと思う。

毎月、毎週、毎日のように、
体調の変化はやってくる。

それはPMDDに限ったことではなく、
どんな人でも平等のことだと思う。

ただ波がほんの少し大きいだけ。

その波を上手く乗りこなすか、
その波にのまれてしまうか。

僕はまだ後者だと思う。

妻の波にザブンとのまれて、
窒息してしまうこともしばしば。

いつか乗りこなせたら良いな。

波乗りジョニーに憧れて。

メガッパ

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