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創作

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僕の大切な友達が 言った 「毎日1話書いて1000話まで行ったら 面白い事が起こるよ 俺も毎日1つ作品を作って 1000作った後に 実際そーなったし だから 誰が何を言おうが 1… もっと読む
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#自死

【僕に伝えたいこと】 #992

【僕に伝えたいこと】 #992

僕はもうそろそろ終わりそうだ

僕は次に僕が生まれてくるならば
僕は僕にこれを伝えたいんだ

もの凄く辛い事って皆んなあるだろ?
僕にもそういう事が生きていて二度三度あったんだよ

細かく何がどうしてって
そんな事は吐き出さないけど

まぁそーいう事があったんだ

僕はね
そーいう時は思いっきり現実逃避するんだ
早い話
逃げ出しちゃうんだよ

逃げて
逃げて
逃げまくるんだよ

でもさ
辛い事や悲

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【どうやって生きますか】 #974

【どうやって生きますか】 #974

「なぁあの芸能人はなんで死んだんやろなぁ」

「さぁ…なんや辛い事があったんとちゃうかしら」

「辛い事なぁ…」

それはまだ僕が脚を失う前の事だった

僕は強豪サッカー部のキャプテンを務めていてインターハイにも3年連続出場している
ただ残念な事に全国優勝は手に入れられなかった

恐らくこのままJリーグの選手になるんだろうなと
あれほど夢見ていたJリーガーがいよいよ現実味を帯びてき始めると
何故か

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【ロックって結局なに?】 #973

【ロックって結局なに?】 #973

高校生で音楽にのめり込んでバンドを始め高校卒業後上京してアルバイトを続けながらバンド活動をしたが
上京組の他のメンバーは大学生で次第に学校優先になり
1人減り2人減りしていき自然消滅状態だった時
知り合いのライブハウスの店長に飲みに誘われた

そこにはそうそうたるメンツが顔を揃えており
オレみたいなヘナチョコは焦った

「山口さんっ
オレどこ座ったらええっすか」

「おおっヤスが
急に呼び出してす

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【何処かのキミの話】 #950

【何処かのキミの話】 #950

短い話をしますね

お父さんもお母さんも
優しいんだけど
お父さんは精神疾患で会社に勤めれなくなったんだ
お母さんは病気にかかって寝たきりなったんだ
もうずっとお世話をしていた
だから頭がおかしくなっちゃったんだ
お母さんは優しいけど
病気でどんどん赤ちゃんみたいになっちゃったよ

僕は給食費も払えなくなったから
先生に言いにくくて学校に行かなくなった

何ヶ月かしたら
児童相談所の人が家に来た

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【お母さんといっしょ】 #938

【お母さんといっしょ】 #938

私が37歳の時にお母さんが死んだ

シングルマザーでずっと一緒に住んでいたお母さん
身体が不自由で入退院を繰り返していた
お母さんの負担にならないよう
いつもお母さんには弱音は吐けなかった
お母さんに心配かけちゃダメだって思うから
高校は行かせてもらったけど
それ以上の進学はしなかった
それよりもお母さんの負担を無くす為に働きたいと思った

町工場で事務の仕事についた
私はあまり喋る方では無いので

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【クリスマス・イブ】 #924

【クリスマス・イブ】 #924

僕はクリスマスイブだというのに一人で夜の街を徘徊していた
周りは楽しそうなグループやカップルが行き交う
楽しそうに皆んな笑顔だ

「聖なる夜かぁ…」

と小声で誰にも聞こえないように呟いた
白い息が出た
その後ため息をついたら
もっと沢山の白い息が出た

僕は先月長年付き合っていた彼女にフラれた
その1週間前には会社で大きなミスをしてしまい責任を取って退職していた
今は無職で独りぼっち

もう生き

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【ホームレス最後の一日】 #893

【ホームレス最後の一日】 #893

もう死のうと思ったホームレスが
最後に必死に貯め込んだお金で銭湯に行きカラダを洗い清め
その次に床屋へ行き髪の毛をサッパリ切ってもらい
洋服屋へ行きスーツを購入し
新しい下着と靴下に新しい革靴を手に入れ
最後の晩餐に選んだのは洋食屋のハンバーグ
ライスは頼まずビールを注文

もう思い残す事は無い
目星を付けたビルに向い
そこの屋上から飛び降りるだけで良い

第一候補のビルへ行くと中には入れたのだが

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【僕の先輩】 #890

【僕の先輩】 #890

いつも豪快で後輩の面倒見の良い先輩が自死した

僕が仕事の失敗や同僚からのイジメなんかでクヨクヨしてたらいつも

「気にすんな大丈夫や」

そう言って笑い飛ばしてくれた先輩

ホントはいちばん心が繊細な人だったのかもしれない
あれだけ目配せ気配りができたのも
繊細な心を持っていたからこそだったんだ

先輩は僕が会社に入った時に色々と仕事を教えてくれた人
その後お互いの移動で別部署になっても何かにつ

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【いつ命を絶つのか】 #802

【いつ命を絶つのか】 #802

僕は自分の記憶の中で鮮明に覚え始めた小学生の低学年の頃からずっとずっとイジメられている
イジメられている理由はその時々で変化して行ったがずっと続いた

小学低学年の頃の僕はスゴく太っていたんだ
だからデブとかブタとか言われてクラスの笑い者になっていた
まだ笑われる程度のささやかなものであったけど小さな僕は傷付いた

高学年になるとやや痩せてきたのだが今度は天然パーマをイジられるようになった
チリチ

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【素晴らしく無い教育者】 #800

【素晴らしく無い教育者】 #800

ニュースでこんな記事を読んだ
イジメで自死した少女について
中学校の教頭が協力的で無いと
その言い分として

「加害者にも未来がある」

確かに加害者には未来はあるかもしれない
しかし自死した少女には未来は無い

加害者の未来を否定はしないが
少なくとも加害者である訳だから
先ずは反省し相応の罰を受け
それから未来の話だと思う
何の反省も見えてこないし
罰も受けていない人に
未来という括りで保護す

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【誰かの選択死】 #791

【誰かの選択死】 #791

つい3年前の映画のDVDを観ている
話そのものよりその女優が出ている
という事で切なくなる
しかも最後には死んでしまう役

この女性の主治医も数年前に突然病死した俳優

もうこの世には居ないというのに
その映像の中では必死に生きようとし
もがき寄り添う家族も苦しみ前を向きその日が来るまでできるだけ丁寧な日々を送る

時に感謝し時にぶつかり合い時に落ち込みそしてまた前を向く

『死』というモノは当た

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【たったひとつの出来事】 #784

【たったひとつの出来事】 #784

彼女にフラれここ最近ムシャクシャしてお酒に逃げていた
毎日毎日あおるように飲み
次の日は酷い二日酔いで出勤

俺の勤めている会社は小さな運送会社
短距離走の契約事業者間の配送を担っている
会社は社長をはじめ和気あいあいとした雰囲気の職場だ
その分社員に対して厳しい指導などは無く良くも悪くもルーズな状態であったので俺みたいに二日酔いで出勤してもさほど気にする人間も上司も居ない

この日は二日酔いとい

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【会社も見た目が8割なの】 #747

【会社も見た目が8割なの】 #747

理解のある会社でも
理解のある人間ばかりだとは限らない

最近ならニュースの特集やらドキュメンタリーやら映画やらで以前よりはオーブンになったけれど
やっぱりリアルに直接関わる人間はデリカシーが無かったりで
言葉や態度の暴力でメンタルが押し潰されそうになる

仕事場でも何かしら特別枠で入社させてやったんだから何でもして当たり前やろっていう空気感がある
できて当然
ヘマをすると態度があからさまだ

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【白い僕と車椅子】 #743

【白い僕と車椅子】 #743

色素が薄く日光にも弱い僕
何をするにも自信が持てない
学校に行っても他の子とは距離を感じる
イジメられた事は無いけど友達は居ない
なんだか触れてはいけない生物みたい

お母さんはとっても優しい
お父さんも優しい
でも1番の味方はお兄ちゃんだ
お兄ちゃんは僕より2つ年上
一番最初にイジメられそうになった時にお兄ちゃんは僕を守ってくれた
ちょっとやり過ぎて逆にお兄ちゃんは先生に叱られていた

僕はお兄

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