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創作

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僕の大切な友達が 言った 「毎日1話書いて1000話まで行ったら 面白い事が起こるよ 俺も毎日1つ作品を作って 1000作った後に 実際そーなったし だから 誰が何を言おうが 1… もっと読む
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2021年5月の記事一覧

【テトリス】 #718

【テトリス】 #718

今時女でホームレスなんて珍しくない
2021年のオリンピックは開催されたものの途中で恐ろしいほどのパンデミックが起こり途中で中止を余儀なくされ
大阪で開く予定であった万博は延期という中止になり
ロックダウンを吸う度に渡って繰り返しその結果失業者や閉店や廃業や倒産破産する人や企業が続出
政府の対応も相変わらず後手にまわり極端な人口減少は無いもののウィルスのチカラはどんどんと強くなり治ったとしても重た

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【僕とお母さん】 #717

【僕とお母さん】 #717

「お母さん今度こそ運動会には来てね」

「行けたら行くわ」

「お母さん今度こそ授業参観には来てね」

「いつ?」

「来週の火曜日の2時間目」

「行けたら行くわ」

結局お母さんは小学生の時
一度も行事には来てくれなかった

中学生になりお弁当だったのだが僕はもう最初から諦めていたのでお弁当は自分で作った

高校生になってもお弁当は自分で作った
家に帰ると千円がテーブルに置いてある
晩ご飯は出

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【わすれな草】 #716

【わすれな草】 #716

ヤスシは忘れっぽかった
忘れてしまいたい事に関してはありがたいが
忘れてはいけない事まで忘れていってしまう

ヤスシは自分の考えた事や行った事や色んな頭の中の事をコピーして保管しておくアプリを見つけた
有料だったがダウンロードして使用する事にした

腕時計から脳のデータを収集しクラウドで管理される

最初は物珍しかったので頻繁に確認して楽しんだ
忘れっぽいヤスシは飽き性でもあった
数ヶ月もするとす

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【浮かばれないスニーカー】 #715

【浮かばれないスニーカー】 #715

罪を犯すと裁かれる

でも中には罪を犯しても裁かれず
のうのうと普段通りの生活をしている者が居る
はたまた罪を犯していないのに裁かれる者も居る

被害者は17歳の少女だった
学校から帰りその後出かけたまま3日経っても戻らず警察に捜索願いを母親が出した
母親はスナックで働くナオミ36歳
夫とは娘が3歳の時に離婚
原因は度重なるDVと浮気
酷い夫だったが娘は溺愛しており離婚時にも親権で揉めた
結局調停

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【ブスの映画の】 #714

【ブスの映画の】 #714

私は正真正銘の「ブス」です
なのに何故かアイドルを経て今は女優として活躍しています

私は「ブス」なのに国民は私に対して「エロ」感じ興奮するようです
あおった事も無いし自分では全く気が付いていない

私は何故アイドルになったかって?
それは高校のクラスメイトが悪ふざけでオーディション番組に応募したからだ
誰も最終選考まで残るとは思って無かった
少なくともこの田舎街では

私は東京という大都会に呼ば

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【勝手に論】 #713

【勝手に論】 #713

「最近の若いもんは何やらしても長続きせん
自分の信念というものが無いのか」

「信念とかひとつのことをやり続けるのが美しいことなんですか?」

「美しいとかやない
当たり前のことや
半端なことでケツ割るようじゃアカン
根性が座っとらん」

「根性ねぇ…」

ヤスシは思った
どうして強要してくるのか
あのおじさんは自分にとってそれがベストなら良いんじゃない
とは思うけどそれは自分の事であって他の人も

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【遠き春よ】 #712

【遠き春よ】 #712

もし自分が死ぬ事が無かったとしたら
こういう例えはよく映画などである話

でも実際に死なないとしたら

不幸なんだろうか
それとも
幸福なのだろうか

死なないにしても無敵では無い
食べ物を食べなければ餓死するし
治る見込みのない不治の病になってもいずれ死ぬし
何かしらの事故で体がボロボロになっても死ぬ
これはあくまでも普段通りの生活を送っている場合のみに不死である
そういうものであればある程度納

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【野に咲く花のように】 #711

【野に咲く花のように】 #711

彼は普段は普通の人と全く変わらず日常を過ごせるんだよ

ただちょっとだけ普通と違うところがあるんだよ
今の子たちには理解できないと思うんだけど
彼は字の読み書きができないんだ
この平成の時代に何言ってんだって感じだろ
でもなそんな人が時々おるんよ
彼は戦争孤児で闇市の隅っこでちょこまかと生き抜いた
学校にも行かず死なないように必死に生きた
10代なると住み込みで働きその後も職場を転々とし住む場所も

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【僕らはみんな生きている】 #710

【僕らはみんな生きている】 #710

「人ってさぁ必ず死ぬよなぁ」

「そうだなぁ
まぁ人に限らずこの世界にあるモノ全ていつかは死に絶えるよ」

「ホンマやなぁ
でも今日はそっちの方の話やないねん」

「ほぉ
じゃあどんな?」

「科学の話やのうて
そやなぁ強いて言えば脳科学になるんかなぁ
まぁいいや要するに死のメカニズムでは無くて人が死から受ける影響の話」

「なるほどな
なんとなく分かったわ」

「ほんなら続けるね
素朴な疑問なん

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【ドブ川】 #709

【ドブ川】 #709

オレは夢を求めて東京に来たのに
ドアノブが無い部屋に住んでいる
華やいだ街なのに
仕事は旋盤工
工場の横にはドブ川が流れている

「こんなの東京じゃない…」

でもれっきとした東京都である
オレの名前はヤスシ
広島県の三次市という場所の出身だ
どうせ東京の奴らに言っても知らねーって言われるだけだろう
まぁそんな所からやって来た

ビッグになってやるとか有名人になってやるとかそんな強い思いは無い

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【チギリ】 #708

【チギリ】 #708

私は別にトランスジェンダーでは無い

子供の頃からショートカットでスカートよりどちらかと言うとパンツスタイルの方が好き

そのせいか小学生の頃から「おとこ女」とからかわれる
嫌だったけど人気があるのかなと勘違いしていた

中学生になった
制服は当然スカート
股がスースーするのが嫌で下に体操着の短パンをいつも履いていた
あまり好きでは無いが諦めて過ごした

高校生になった
私は女子校に入った
理由と

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【君が見る太陽と僕が見る太陽は違う】 #707

【君が見る太陽と僕が見る太陽は違う】 #707

灼熱が降り注ぎ大した作物も育たない
人食いライオンが時々村を襲う
家畜の牛が被害遭うこともしばしば
水場までは1キロ近くの道のり
獲物を捕まえる為にサバンナを進む男たち
好戦的な部族との衝突もたまにではあるが出会う
近代化に取り残された少数派民族
それでもこの地から離れず
貧困や病気と戦いながら生きる

夏でも最高気温が10数度で酸素も薄い
急斜面にくっつくように建てられた集合住宅
放牧をしてヤギ

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【昨日見た悪い夢】 #706

【昨日見た悪い夢】 #706

「ごめんなさい許して下さい
もう絶対にしませんから」

私の懇願も虚しく私は同棲中の彼に引きずり回されている
もうこんな事が何ヶ月も続いている

普段の何も無い時はとても優しい
でもゲームの最中に声がけしたり
自分のお金が無くなって私にせがみ拒否したりしたら急に人格が変わり私を痛めつける

彼との出会いは些細なものだった
たまたま彼の財布を拾い交番に届けた時に同じタイミングで彼も交番に現れ無事に財

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【花心】 #705

【花心】 #705

私の事が好きなお友達は子供の心を持っている人
私が敬遠する人は子供の心より大人の関係性を優先した人
君はどっち?
子供のフリした大人?
それとも
ホントの子供の心の人?
私を嫌っても良い
でも
私を傷付けないで欲しい

表向き顔
裏側の闇

いつも人が集まっている場所
会社やサークルやお友達のグループ
そんな中においてはいつもニコニコしている

しかし
2人きりになった時に裏の闇が顔を出す

「あ

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