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#58 良い問題解決は、思考よりも観察する・感じる 24/1/23

みなさん、こんにちは。
仕事で活躍するには、何より問題解決力(と解決に向けたリーダーシップの発揮)です。
問題解決力を高めるにはどうすると良いか、考えます。

先日、タレントマネジメント会議の中でも、
「〇〇さんの課題は、深く考えることです。先日もお客様から聞いた課題感そのままを鵜呑みにして、それが問題だと解決策検討を始めてしまいました」
「2年目の△△さんは、論理的に考えることが苦手です。この間も新規のお客様のアポに行った際、競合商品との比較で特長を質問されたときに、価格の違いだけを取り上げて回答してしまいました」

こんな具合に、発達課題にもよく挙げられるのが思考力に関する話です。考える力と問題解決スキルは切っても切れないほど、いの1番にきます。論理的思考、批判的思考、デザイン思考、演繹法・帰納法、数学的思考法、〇〇思考、と思考法はスキル・ノウハウのベストセラーです。新人研修でも、ロジカルシンキングの座学をされている企業は多いのではないでしょうか。とかく思考には、スポットライトがあたります。
思考力は、問題解決に外すことはできないものの、何か違和感も覚えています。
確かに、たとえば、KPI数字や定量・定性データを、ASIS TOBEとの比較から、ギャップがあると何が問題か考え始めます。そのギャップに対して、もっともらしい理屈、ロジックを構成し、A sIs Tobeギャップからの問題定義、課題設定に進んでいます。

一方、このようにバーチャルにデータやギャップだけをみて考えることは、意味が大きいのか。何となくの違和感の正体は、このあたりかもしれません。

では、思考力以上に優先することは何と考えるか?
私なりの意見は、観察する、感じる、です。

今そこにある現実、現場で起きている事象を観察し、その観察から、自分はどう感じた(る)のか。観察することは、思い込みを捨てて、今目の前の現実に焦点をあてます。当てすぎてもまた視野狭窄に陥るので、ぼんやりと眺めるようなニュアンスが少し入ります。その現実の観察から浮かび上がってきたことが、感じる、です。その人なりに感じたことを、どう咀嚼し、どう受けとめ、解釈したのか、です。

そこに問題の発見のオリジナルが現れます。その人なりの発見ですから、自ずと深さ、広さ、が伴います。
この現実情報を受け止めることこそ、考える・思考力と言い換えられるのではないか、と考えます。ですから、観察する、感じる、が考える力や気づく力を養うのではないでしょうか。

みなさんはどのように考えられますか。
それでは、また。

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