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苦手だった「色」を救った話

みなさん、こんばんは。綺羅です。

今日もnoteをご覧いただき、ありがとうございます。


世は”お盆”ですが、私と家族は、いつも通りの生活を続けています。

いつも通りに生活して、いつも通りにnoteを書くという習慣が身についているおかげで、精神面で、特別取り乱すことはなくなりました。

生活の一つひとつを丁寧にこなしていくのも、心の平穏に繋がるのだなと、感じました。


自分が創作活動をしていく中で「色」を気にすることがよくあります。

ただし、私の場合は、自分の「お気に入りの色」ではなくて、「ちょっと使いにくいな・・・」とか「うーん・・・苦手意識がある」という、自分の感覚として「あまり馴染みのない色」のことをいいます。

自分の好きな色、自分にはあまり馴染まない色、みなさんそれぞれにあると思います。

でも、自分を表現したいと思う上では、多くの色を使えるようになりたい・・・。

こうした思いから、私の中での、

苦手意識のある「色」に対して、どのように見方を変えればいいか?

ということに、向き合った日々を書こうと思います。



🎨

私には、学生時代からつい最近まで、苦手な色がありました。

主に「暖色」「淡色」と呼ばれる色、緑系統の色たちです。


「暖色」とはなんぞや?「淡色」とはなんぞや?という方もいらっしゃると思いますので、かなり極端な説明をしますと、

暖色・・・赤、橙、黄色系統といった「暖かさ」を感じる色

淡色・・・ベージュ、ピンクといった「淡い」色

といった感じです。

(詳しくお知りになりたい方は、ご自身で調べていただくか、下記サイトをご参考ください↓)


元々、ピンクや水色、赤も大好きでした。

特に、ピンクや水色は「お姫さまのドレスの色」だったからです。

幼い頃に「お姫さま」に憧れて、自分もそれらの色を纏うことが、何よりも嬉しくて、自分もちょっぴり「お姫さま」になれる気分で、楽しかったです。


ですが、小学校中学年辺りから、周りの同級生たちは、自分の着ている服などに興味を持ち始め、他人がどんな色の服を着ているかを、口には出さず、チェックしているようでした。

私は相変わらず、ピンクや水色のフリルがたくさんついた洋服を着ていたのですが、陰で同級生に

「今頃ピンクとか、水色が好きだなんてだっさ!キモい!」

と、言われていたそうです。

「言われていたそうです」という表現になったのは、私が直接言われたのではなく、その当時の友人がそう教えてくれたからです。


当時の私は、その言葉をまともに受け、頑張って色の好みを変えました。

本当は「自分の好きな色」を捨てたくないのに、「仲間外れ」が怖いがために、「捨てる」以外に選択肢が思い浮かばなかった自分自身が、悔しくて、情けなくて、仕方がありませんでした。

好きな「ピンク」を「赤」や「黄色」に変え、好きな「水色」を「原色の緑」に変えるために、自分自身に刷り込むように「ピンクなんか嫌い、水色なんか嫌い」と意識し、生活を続けました。

すると、ある時期から、ピンクや水色を見ただけで、拒否反応が起こるようになったのです。

「そんな色、視界にいれたくもない!消えて!」

と、激しく思うほどに、ピンクや水色に嫌悪感を持つようになってしまっていたのでした。


そんな私に転機が訪れたのは、大学に入ってからでした。

私は「ゴシック&ロリィタファッション」に夢中になり、学校帰りに毎週お店に立ち寄って、お洋服を見るのが日課になっていました。

当時、ゴスロリファッションをするにあたって、わからないことはスタッフさんに聞いていて、ひょんなことから、好きな色の話になったのです。

私は、ピンクや水色も好きだったけれど、着られなくなってしまった事情を全て話しました。

それをスタッフさんは親身になって聞いてくださり、その上での、こんなやりとりがありました。


「急にその色を纏うのは勇気がいるでしょうから、暗い色から馴染ませていくのもいいと思いますよ😊」

「暗い色から馴染ませるって、どうすればいいんですか?」

「例えば、ピンクはピンクでも、”くすんだピンク”を着てみるんです。綺羅さんは”黒”がお好きだから、この黒のブラウスと、くすんだピンク色のジャンパースカートとあわせると、クラシックな感じになりますよ。これなら、落ち着いた色合いですし、少しずつ”ピンク”に慣れていけると思います。あとは、自分の好きなモチーフを、その色に取り込んでみるとか。」

「・・・自分の好きなモチーフを取り込む?」

「はい、例えば、この水色のジャンパースカートですけれど、右は”小鳥とお花”のモチーフのフリルがたっぷりで、左は”神話”のモチーフの付属品として、ベルトとチェーンが付いていて、色味がくすんでいますよね。・・・綺羅さん、先程から、このジャンパースカートを見つめていらっしゃるから、このお洋服、お好きでしょう?・・・苦手意識があっても”着たい”と思っていらっしゃるならば、モチーフに助けてもらうのも、アリですよ♬」


こうおっしゃった時の、スタッフさんの笑顔が、今でも忘れられません。

こうした方法を教えていただき、私は長い時間をかけて、自分の苦手な色と向き合う日々が始まったのでした。

自分自身が、

どんな色合いの「ピンク」や「水色」が好きなのか

どんな「モチーフ」が一緒にあれば着られそうなのか

どんな「服の型」であれば気軽に着ようと思えるのか

それはまるで、自分の「好き」を深く探って行くように、つい最近まで、続いたのです。



🎨

今、私は「自分の色」や「好きな色」はありますが、ほぼどんな色でも身に纏えるようになりました。

自分が好きと感じる「色味」や「モチーフ」の力を借りています。


ピンクはピンクでも、くすんだ色味で、服の型が左右非対称のもの

水色は水色でも、装飾品がアンティークゴールド統一されているもの

と、いった感じです。


また、無理矢理好きにならざるを得なかった「色」に関しても、自分が「好き」と感じることのできる「色合い」を探し、「モチーフ」を組み合わせることで、いびつに生成された”好き”を解きほぐしてくれ、「今日は、この色使いたい!」と、心から思えるくらいにまで気持ちを癒してくれました。


ここまで向き合ってきて、私は、どんな色であっても、

「色」を使って、自分を創造していくのが楽しい

と、思っていることが分かりました。


「どんな色でも使いたい!」と思えるようになった私は、

「自分自身を生きること」を含んだ「創作活動」が楽しくて仕方がありません。


今度の絵の創作では、また新たな色合いに、挑戦したいと思います。



🎨

トップ画像は おもち様 からお借りしました!

ありがとうございました。


みなさんからの、スキやコメントやフォローで、私もまた成長できそうです!

この記事にお時間をいただき、ありがとうございました。


それでは、今日はここまでです。

みなさん、素敵な色とのお付き合いを!

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