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東京・北千住ブルースタジオ|シネマある記2

シネマ歩き、シネマある記。
映画館好きな元映画館スタッフが過去に訪れた映画館の思い出を整理するための記録です。

訪問日:2024年6月25日

フィルム映画が好きな友人が教えてくれた、北千住ブルースタジオ。
1作品を1日3回フィルムで上映しているコンパクトな営業時間。
北千住なので、この劇場に行くためだけにスケジュールを割かなければいけないのですが、その価値は十分にある劇場でした。

外観

北千住駅を降りて、商店街を歩いて5分ほど。
東京芸術センターの2回にあります。正面玄関を撮ればよかったのですが。

素敵なロゴの看板。奥の「黒澤明塾」気になるが調べても出てこなかった。。。
東京芸術センター入口横のウィンドウには、次回上映ピエール・エテックス等の作品紹介が!
このサイズのバナーを毎回ここの劇場用に作っているのかと思うとコストかかってるなと思う。

内観・シアター

広々したロビーの先にある立派なレッドカーペットの階段を登ると、真正面がブルースタジオ

芸術施設×赤絨毯はテンション上がる

この扉は、開場時間になると開いて、その内側でスタッフさんが長机を出してチケットを販売します。ちなみに、こちらの劇場は上映時刻の20分前からのみチケット販売です。オンライン販売なし、現金のみ。
チケットは1,000円均一!回数券あり。
非常にシンプルです。

この扉の向こうは少しだけスペースがあって、その先に扉からのシアターです。

シアターは思ったよりも広かった。
それもそのはず、「スタジオ」というだけあり、客席をすべて移動すると映画スタジオになるという。
可動式の椅子なので、たいして座り心地はよくないです。

この日のお客さんは自身含め6名ほど。自分以外みんな中年~シニア男性でした

客席の後ろには、大きな映写窓が!
久しぶりの映写室がはっきり見える劇場に来たのでちょっとうれしいです。

フィルム映写機だ~。いつか扱いたい。

鑑賞した映画

この日鑑賞したのは、仲代達矢主演『春との旅』
脚の悪い元漁師の老人が、世話してくれていた孫娘の旅立ちのため、自身の姉弟たちを頼ろうと訪ねゆくロードムービー。
頑固じじいと思っていたが茶目っ気たっぷりに笑いウィンクする仲代達矢にキュンとしてしまった。

フィルム上映、テンションあがります!
「フィルムで撮られたがデジタル素材で上映する映画」は多いが、
それとは違う味わいがあるし、何よりデジタル素材とそん色なくなめらかに動いて音も違和感ないことにフィルム上映であることを一瞬忘れてしまうくらい。(これが比較的近年の作品であるからかもしれないが)
時間の都合上、途中退出したがこれを1,000円で体験できるのは本当にありがたい。。。

チケットも至ってシンプル

まとめ

1日3回(昼・夕・夜)、北千住!という行くのには気力がいる映画館ですが、その価値は十分にある劇場でした。
しかも、ここのラインナップがなかなか攻めている。
洋邦問わず、東京映画、文学作品などのテーマ設定やロメール、タルコフスキー、市川崑、大島渚などの監督特集など。ここでしか観れない!というか、これがフィルムで観れるなんて!な作品ばかり。
タルコフスキーをあんな余白たっぷりの空間で観れるなら絶対寝るけど行きたい。

ちなみに、2024年秋以降はアキ・カウリスマキ特集だそうです。
東京にお住まいの方、東京滞在でやることがない方はぜひ行ってみてはいかがでしょうか。

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