[基本テク⑶]肩甲骨はがしのメカニズム

皆さんは肩甲骨をはがしていますか?

肩甲骨周りの施術に関しては、

・はがす
・めくる
・立てる
・ゆるめる
・ほぐす

など様々な表現があります。

普段実施しているものの、実はどの筋肉を狙っているのかよくわかっていない。。という方もいるかと思います。

今回はイラストを活用して「肩甲骨はがしのメカニズム」についてまとめていこうと思います。

<肩甲骨周りの構造>

まずは肩甲骨周りの構造から見ていきましょう。

肩甲骨は板状の骨であり、肋骨の上に浮いた形で存在しています。

画像1

カラダ本体との唯一の連結点は鎖骨であり、鎖骨と肩甲骨から成る「肩鎖関節:けんさかんせつ」を軸にして動いています↓

画像2

浮いている構造上、肋骨面を自由自在にスライドすることができ、上下左右斜めへと多方向の動きが可能です。

自由な構造によって腕の動きをサポートしていますが、動きを作り出しているのは周辺の筋肉群です。

”17種類”にも及ぶ筋肉群が肩甲骨を上に引っ張ったり、内に寄せたりと協力して働いています。

画像3

関係する筋肉が多いからこそ、一部の筋肉が硬くこわばってしまうと、全体のバランスが崩れて動きが悪くなってしまいます。

そんな硬くこわばった肩甲骨周りに対して有効なアプローチ方法の1つが「肩甲骨はがし」です。


<肩甲骨はがしのメカニズム>

肩甲骨の断面をイラストで示すと、以下のようになります。

画像4

肩甲骨を背骨方向へ寄せる(内転させる)筋肉が

・菱形筋
・僧帽筋

肩甲骨を外方向へと引っ張る(外転させる)筋肉が

・前鋸筋
・小胸筋

です。

「肩甲骨のキワを押す」というのは、以下のようなイメージです。

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