<Vol.230>これからセラピストを志す人へ伝えたいこと
2020年からコロナショックが始まり、不景気な時代へと突入しつつあります。
こういった時代になると「手に職を!」のニーズが強くなり、セラピストへの転職数が増加します。
リーマンショックの時も、東日本大震災の時も、世の中の景気と反比例する形でセラピストを志す人が増えてきました。
ただ外から見るセラピスト業と、内に入ってわかるセラピスト業とでは、大きく異なることがあります。
そこで今日は「これからセラピストを志す人へ伝えたいこと」についてまとめてみようと思います。
<理想と現実のギャップ>
セラピスト業というのは、すべてがキラキラした世界ではありません。
求人広告には魅力的な言葉が踊っているケースもありますが、現実はなかなか厳しいです。
①意外と重労働(体力勝負の側面がある)
②覚えることがたくさんある(いきなりお金にならない)
③いろいろなお客様がいる(心理的なストレスも大きい)
ではそれぞれを見ていきましょう。
<①意外と重労働(体力勝負の側面がある)>
セラピストというのは、自らの身体を使う体力仕事です。
60分の施術を1日4〜5件、それを5日間連続でこなした日には、肩や腰そして腕まわりがパンパンになります。
もちろん施術スキルが向上し、体の使い方(重心の動かし方)が上手になれば、ほとんど疲れを自覚することはなくなりますが、そのレベルに達するまではなかなか大変です。
「指が腫れた」「腰がいたい」「肩こりがつらい」
お客様を癒す前に、自分の体を癒さなければならないセラピストはたくさんいます。
施術を受ける側(お客様側)だと1日1件で終了ですが、施術を行う側(セラピスト側)だと1日4〜5件の対応になります。
「セラピストってもっと優雅に働けるものだと思ってた…」
そんな言葉を口にする新人セラピストは、案外多いものです。
<②覚えることがたくさんある(いきなりお金にならない)>
セラピストは「技術職」です。
技術職は”技術”を身につけるまでが大変です。
体の知識も施術の知識も、自分の中に落とし込んでいかなければなりません。
そもそもセラピストというのは国家資格が必要な医療従事者ではなく、あくまでサービス業の範疇に留まる職種です。
したがって、極端な話「私はセラピストです!」と名乗れば、今この瞬間からセラピストにはなることはできます。
しかしこれだけ世の中にセラピストが溢れている現代では、技術がないと生き残れません。
中途半端なセラピストはどんどん淘汰され、まったく稼げません。
すぐにお金が欲しい、稼ぎたい、と思っている人にはオススメできない仕事です。
<③いろいろなお客様がいる(心理的なストレスも大きい)>
サロンにはいろいろなお客様がご来店されます。
その多くは「疲れている」「イライラしている」から、「疲れをとりたい」「癒されたい(リラックスしたい)」というニーズを持っています。
つまりネガティブなパワーを抱えているお客様をポジティブに変えていくのが、私たちセラピストの仕事であるわけです。
したがってセラピスト自身が弱いと、お客様のネガティブパワーに引き込まれてどんどん気持ちが沈んでしまいます。
また自分がお客様側だと、サロンは居心地がいいものです。
それはセラピストが色々な面で気を遣って環境を整えてくれているからです。
セラピストになると、次はそれをお客様に提供する側になりますから、気遣いや心配りが求められます。
心理的なストレスというのは、意外と大きいことも頭の片隅に止めておきましょう。
<魅力面>
とはいえ、それらの苦労を抱えてあまりある魅力がセラピストにはあります。
◎施術の対価としてお金だけでなく「ありがとう」という感謝の言葉をいただけること
◎自己投資が成果に直結すること
◎人間関係が大きく広がっていくこと
サービス業の他の職種(飲食やホテル業など)ではなし得ないメリットもたくさんあるのがセラピストの良さです。
1年や2年ではセラピストの魅力にたどり着けませんから、まずは"5年"、を決めて働いてみてください。
皆さんの挑戦を心から応援しております。
では今日も最後までお読みいただきありがとうございました。
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