<Vol.55>"頭"と"お腹"は最後にほぐせ

いわゆる施術における"手技の順番"には、必ず理由があります。

(同じ時間内でも)ほぐしていく順番を少し変えるだけで、成果に大きな違いが現れます。

もしこれを読んでいるあなたが「セラピスト」として働いているのであれば、ぜひ一度"手技の順番"について考えてみてほしいです。

今日はそんなことをまとめてみようと思います。


<目的との照らし合わせ>

手技の順番というのは、施術の目的によっても異なります。

例えば「筋肉をほぐす」場合と「リンパを流す」場合とでは、提供する手技の順番は180°(正反対で)変わってきます。

筋肉をほぐす際は"血行の促進"がキーワードとなるため、体の中心から末端へ向かって手技を展開していくことが基本です。

これは

・背中から各部位へ
・上半身から下半身へ
・大筋群から小筋群へ
・起始から停止へ

というようなイメージです。

一方でリンパを流す際は"リンパ液の流れ"を考慮し、体の末端から中心へ向かって手技を展開していく必要があります。

これは

・手や足から背中へ
・指先からしっかりと
・腰から肩方向へ

といった形です。

セラピストの好みや流派によっても、これらの考え方(こだわり)は多少異なりますが、おおよそ上記の流れが基本です。

しかしながら相反する両者の中でも、1つ共通することがあります。

それがタイトルにもある「"頭"と"お腹"は最後にほぐせ」です。


<共通項を守るべき理由>

セラピストとして手技を提供しているのであれば、この共通項だけはきちんと知っておかなければなりません。

ではその理由について、まとめてみましょう。

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セラピスト特化型の人気コラムです。普段セラピストを教育する立場にある筆者が、セラピストとして大切なことをギュギュッとまとめてお届けします。

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