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277/365 2005年『サム・ペキンパー 情熱と美学』 自分の人生を象る美学を作品として残した孤高のアーティスト。 マイク・ジーゲル監督

"ハリウッドきっての問題児"と呼ばれ

『ワイルドバンチ』以降

 "血まみれのサム"

 "バイオレンスのピカソ"

などと異名を持つ、バイオレンス映画の巨匠サム・ペキンパーの屈指のトラブルメーカーとして、また、孤高のアーティストとしての59年間の肖像を捉えたドキュメンタリー映画。

主に西部や戦争映画を通じて人間の狂気、残酷さなどを描く監督。

彼は妻にDVをふるう、プロデューサーには食ってかかる、気に入らないスタッフは首にする、予算や期日は守らない…など次第にアルコールや薬物に蝕まれ59歳で死去。

彼からの作品は"鮮烈な暴力"という美学が作品を通して自分の人生観をぶつけている。

問題児であり反骨心の塊のような人間なんたけど、どこか憎めないしある種狂気じみた人柄にハリウッドから干されたりなど弱者視点を持ち合わせたハイブリッドだからこそ作品の人間的な表現がリアルで今でも色褪せない作品なんだなと思う。

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