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My favorite100 #13 映画がはじまるまえの予告

こんにちは、はじめまして。なぁこと申します。
2021年は「継続していく」ことを目標に掲げ、毎週ただただすきなものを100になるまで紹介していくという連載を年始からはじめました。ランキングではなく、リストから気分でピックアップしてテーマを決めております。
このnoteを偶然見つけ、読んでくださった方のなかに、おなじものがすき!って方がいたらうれしいな〜!という気持ちで更新中です。

#13 映画がはじまるまえの予告

エンドロールは映画の一部だと思っているので、好きとか好きじゃないとかそういう類の感情で語れない。ただ、特別な事情がないかぎり、エンドロールがはじまった瞬間に席を立つ人と映画に行くのはあまり好きではないな、と思う。はじめてのデートとかでうっかり遭遇しがちである。
個人的な感触としては、エンドロールはかならず観る人は多くても、予告は不要の人はかなりいそう。だけどわたしは予告タイムもけっこう好きです。
でもこの1週間理由をずっと考えてみたのだけれど、なんで好きなのかは正直なところ、はっきりと明確にはわからなかった。
到着が思いの外遅れてしまい、焦ってチケットを購入すると「まだ予告中なので大丈夫ですよ」と、スタッフの方が声をかけてくれるときがある。そういうとき、本編には間に合うことへほっとする気持ちと「予告観れなかった…」というしょんぼりする気持ちが入り交じった複雑な感情におそわれる。これは確実にあるのです。
劇場が暗くなって、本編がはじまるまでに流れる時間の中で、予告を観ながら没入感を得ていきたいというのもひとつの理由なのかもしれません。誰かと行ったときに「予告あるから!」と、はりきることや急かすことはさすがにないけれど、ひとりで行くときはなるべく時間どおりに入場するようにしている。
それに、予告ってわりとそのときにかかる映画を観るひとが好みそうなものが流れることが多くないですか?配給会社とかそういった事情などについて詳しくはわからないけれど、たとえばジャニーズの主演映画を観に行ったときは、おなじくジャニーズ事務所のアイドルが主演をしている予告が立て続けに流れることがあるし、アニメ映画を観に行けばアニメの予告が多い気がする。よほど心待ちにしている映画以外、公式サイトやYoutubeで予告を探すってあまりないので、ここで観たい作品が見つかることも。
たまたまなにかのCMをテレビで見かけて、すてきだとかエモいだとか感じることがまれにあるように、予告も1分半、ないしは3分弱くらいのあいだで心を掴まれることがある。曲のかかるタイミングや、選ばれた印象的なカット、セリフが断片的につなげられたり、映画本編にはつくことのないナレーションやテロップが入っていたり、魅力的で観たくなる映像が作られている。その作品の魅力や伝えたいところを超短時間にぎゅっと凝縮するわけで、予告そのものがおもしろくないわけがないのですよね。ときに予告がクライマックスだったか…って映画もあったりもするけれど(小声)、極論、詐欺ってなんぼというか、いかに集客できる予告を作るかというのはかなり大事なのだと思います。SSを読むような感覚で、わたしは予告を観ているのかもしれません。
最近だとシンエヴァを観に行ったときに流れた「機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ」がそれでした。ガンダムは正直なところ、作品自体を多くは観たことないのですが、「ハサウェイ」を観たいがために「劇場版 逆襲のシャア」を履修してしまったほどに。

緊急事態宣言の影響もあり、公開自体は延期になってしまいましたが、この予告の期待が本編ではどうなるのか、実際に観に行って確かめます。(公開されている冒頭15分はとても良かった)
わたしはハサウェイが小説の結末でどうなるのかは知っているけれども(職場の往年のガンダムファンにネタバレされた)、予告を観なければ出会うこともなかったので、あたらしい扉を開いてくれてありがとうという気持ち。予告にはそんな力もあると思います。

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