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My favorite 100 #26 あした世界が終わるなら白米が食べたい。

はじめまして、こんにちは、なぁこと申します。
2021年は「継続していく」ことを目標に掲げ、毎週ただただすきなものを紹介していくという連載を年始からはじめました。もはや毎週でもなく、書き方すら変わってきているけど気にしない。すきなもの多すぎて毎度テーマとっ散らかってんな~と思いつつ、つづけるのが大事!というスタンスでやってます。
ランキングではなく、リストから気分でピックアップしてテーマを決めております。
このnoteを偶然見つけ、読んでくださった方のなかに、おなじものがすき!って方がいたらうれしいな〜!という気持ちで更新中です。

My favorite 100 #26 あした世界が終わるなら白米が食べたい。



一生のうちで、おそらく縁がないだろうと言い切れるのは炭水化物抜きダイエットだと思う。
炭水化物最高~~~~!!!
お米もお餅もパンも麺も好き。とくに土鍋で煮込む冬のなべ焼きうどん(落とした卵はかたまらないうちに)と、マヨネーズを塗ったパンにハムととろけるチーズをのっけて焼いた朝のトーストは、たいていわたしを幸せにする。一年にほんのわずかにしか食べる機会のないお雑煮や磯辺焼き…つまり餅に至っては、まさに織姫と彦星のごとくロマンティックな会合である。たぶんスーパーには通年売っていると思うので、買えばいつでも会えるんだけど、それはそれでなんだか野暮なのでその事実は折り畳んでおくことにする。
好きな炭水化物はたくさんある。でも、最後の晩餐には白米が食べたい。ごはんのおともを思いきり用意して。
用意しておきたい理想のラインナップとして、やはりたらこや梅干し、焼き海苔などは絶対に外せない。辛子明太子じゃなくてたらこが好き。ピンクのつやつやの、はつはつの。ひと腹食べたいけれど、ここはいろいろなおともとともに最後の食事を楽しみたいので、輪切りにカットしたちいさいサイズにしよう。あったかいごはんのうえに、むちっとしたわがままボディなたらこをちまちま乗せていただきたいところである。
だけど卵、納豆あたりも欲しい。卵かけごはんや納豆ごはんもまた、これまでわたしを支えてきた、だいすきなかけ系ごはん。世の中にはいろいろなアレンジメニューが跋扈しているけれども、個人的にはシンプルイズベストで、お醤油以外なにもいれません。白米、卵あるいは納豆、醤油。それが結局のところ最高のトライアングル。ああ、きっとまだ最後じゃないはずだけど今食べたくなってきたやばい。納豆を発見してさいしょに食べたひとって天才だよね。
ただ、先にあげたたらこや梅とはすこし相いれないので、真新しいごはんを用意したい。つまりおかわりです。そんな図々しさをこの期に及んで発揮できるのかは知らないけれど。
そこまで考えたところで、あっでもお茶漬けも外せないんだよな、もしも世界のおわりが夏だったら冷やし茶漬けもいいな~とか、そういやわたしなめ茸とか海苔とか佃煮系も好きだったな~ごはん進むよね~なんてどんどん思い出してしまうと、お盆に乗ったいっぱいのお茶碗とそれを取り囲む小皿…といったイメージ(お借りした素敵なイラストのような)は、炊飯器をまるごと用意したほうがいいなという現実的な考えにとってかわり、「最後の晩餐」といった切実な雰囲気からは離れ、食いしん坊の朝ごはんといった風情になってしまう。
朝ごはんというよりは、休みの日の昼にやりがちなメニューだから、結局わたしは最後の日もおなじように過ごすのかもしれない、と思う。日々最後の晩餐をしているとも言える。食べたいものは食べたいときに。生きているうちに。やりたいことも好きなことも。そんなことが浮かんでは消えていった。


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