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ロンドンから帰国して

ロンドンから帰国して3日が経ちました。
帰国してからなんだかんだ忙しくて、やっとパソコンを開く余裕が出てきました。

ふぅ。
本当に帰ってきました。
懐かしい風景にすでに溶け込みはじめています。
嬉しい。けどロンドンの写真をみるとちょっとだけ寂しい。もうこんなに離れちゃったのね、私の日常だった風景たち。っていう気持ち。

東京はこの数日間すごい秋晴れです。気持ちいい。ロンドンは最近天気悪くて寒かったから。
さっき転入届けを出しに家を出て近所を歩いていたら、あまりにも平和な景色で、空間が止まっているんじゃないのかと思った。そして少し冗長に感じた。好きなんだけど、ずっと戻ってくるの楽しみだったけど、冗長で緩怠。
そうだ、こうだったよなって実感。

もちろん私が働いていなくて、元いた景色に戻ってきたからそう感じるだけであって、新しい景色や感情にもこれからも出会えると思う。
時間の濃さは行動に比例する。距離の問題ではないんだよね、と思う。

私は私のセーフゾーンに戻って来たから、心からリラックスしてるし、緊張から解放された感はある。

街を歩いていると新鮮に映ることもある。人並みの動き方だとか、トイレの恐ろしく清潔なところとか、美味しそうな食べ物がポンド換算したらめちゃ安い!と感じることとか、とりあえずジャパン最高ってなってます。

実は今スタバでこれを書いているんだけど、勇気を出して荷物を席に一部置いたままトイレに立ってみた。もちろん何も盗られてなかった。

なんでも物事がスムーズに進んでこんなに簡単でいいんですかいいんですか(無限ループ)、みたいな気持ちになる。こういう気持ちはきっと帰国初期特有のものだから、大切に味わいたいと思う。

本題に戻ると、一年と半年と半月に及んだ私のイギリス生活は幕を閉じました。ハッピーエンドだった。
帰国の二日前くらいにシティのエリアで買い物をしていたら、切れ切れに耳に入って来た人々の会話や街中でみた標識でなぜか印象に残ったのが次の言葉たちだった。

"It's the end of story"
"See you, Darling"
"Keep Right"

そういうことなんだろうな、そういう風に自分は今感じているんだなと変に納得しながらこの言葉たちを胸に止めて帰国した。

帰国前夜、フラットのキッチンで友達と飲んでいた時、「イギリス生活を一言で表すと何になる?」と質問されて、悩んだ私は「20代の始まりと終わり」と答えた。
私は21歳の時に初めてイギリスに来て半年弱滞在してめちゃくちゃ悔しい、情けない想いとともに帰国した。ずーっとそれが心残りだった。やりきれなかった思い出たち。そんな時またチャンスがやってきて、29歳の時にワーホリでもう一度チャレンジすることができた。個人的なリベンジだった。それは愉快で冒険に満ちていて、いろんな感情を味わった、フルカラーの思い出になった一年半のリベンジだった。やはり行って良かったな、と心から思う。
開けたくてもずっと開けられなかった扉のイメージが20代の間はいつも頭の中にあって、それがイギリス行きと言うチャレンジだったんだけど、今はちゃんとその向こうに抜けた感はある。

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別に私は何かものすごい能力を身につけたとか、そんな著しい変化はその扉の先に踏み出したところでなかったのだけど、開けると開けないとではやはり今後の人生の感じ方が違っていたはずだと思う。

「私は私にたいして一度もあきらめなかったじゃないか」って、「やりたいことを自分なりに実現してきたじゃないか」って、何か壁にぶち当たっても今後もずっと励ましてあげられることができると思う。

このnoteを見返しても本当にいろんなことがあったと感じるし、頑張っていたなぁ自分って思える。
向こうで会いたかった人たちに最後のヨーロッパ旅で再会できたのも良かった。日本から結構たくさんの知り合いや友達も訪ねて来てくれた。そういった絆や縁を再確認できたことも嬉しかった。
恋人との関係も、遠距離を通してより深まったと思う。たくさん愛情を注いでもらったと感じる。今後は簡単に会える距離になったけど、さらにいい関係で過ごしていきたいって思ってるし、きっとできると思ってる。

今日、ワーホリで知り合って、私より先に帰国していた友人から連絡があった。それをみて「あぁ。残って行くものってたくさんあるんだよな」って感じた。イギリスでの生活が閉じてしまってなんだか寂しいって書いたけど、でもそこで得たつながりとかも、ちゃんと続くものは続くんだよなって、少しほっとした。

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こんな超絶個人的な記録を読んでくれた方、今までありがとうございました!

どこに住むとか関係なく、イギリスだろうが日本だろうが、日々をしっかり生きるってことには変わりないと思うので、今後東京篇も書いていこうかなって思ってます。
ワーホリを終えて、またここでの生活も冒険と希望に満ちた日々となりますように! 

りな



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