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伊集院光さんに学ぶ進路選択とインプット法

千原ジュニアさんと伊集院光さんのYoutube対談動画を観て、進路選択についてや勉強法、特に雑学やクイズ番組で活躍するためのインプット法が為になったので記事にしたいと思います。


落語を辞めた理由

動画(前編)はコチラ↓

元々伊集院さんは鬱(うつ)を患って高校を中退し、縁あって三遊亭に入門、現在の円楽さん(旧名:楽太郎さん)の弟子として学んだ落語家だったことを知らなかったです。この話も含めて新しい発見があり、とても面白い内容の動画でした。特に落語家を辞めるきっかけや理由についての話が興味深かったです。

トントン拍子に2つ目、真打ちにスピード出世した伊集院さんは若い時からレベルの高い演目を取り組むようになったそうです。しかし17、18歳の若者が40歳を演じるのには限界を感じ、「何年か年を重ねれば、いずれ自分も」という想いが募っていきました。そのような中、師匠が所蔵していた歴代の名人落語家のレコードやテープを聞き愕然としたそうです。例えば17歳の立川談志さんが行った古典落語は晩年のように話の枕が無く、教科書通りの話の進め方であっても「咳一つ」、「沈黙の長さ」だけで相手を引き込む話術を持たれていたと感じました。「レベルが違う」そう感じた伊集院さんは師匠に内緒にしていたラジオDJの仕事などの忙しさもあり25歳で落語の道を退いたそうです。

後日、立川談志さんと40歳になった伊集院さんが対談の場で、このエピソードを話すと

「辞めるためのテイの良い言い訳を見つけたもんだな」

という格好良い返しをされたという話がとても印象的でした。心理学者アドラーがいう「トラウマなどない。何かを辞める理由は過去には無く、何かを嫌がるための理由付けとして過去の出来事を持ち出してきているだけだ」という話に結びつきました『嫌われる勇気』が大ベストセラーになる数十年前から人が何かから退く際の本質を言い当てた談志さんの凄さがわかりました。


クイズの考え方

動画(後編)はコチラ↓

家族でTVを観るゴールデンタイムのクイズ番組で「日本人が好きな魚介類、第4位は何か?」出題されたとしたら何と答えるでしょう?この問いに伊集院さんのロジックが面白かったです。

まずこの時間帯に出題されるクイズとして子どもも楽しめる問題であるべきで、「魚」ではなく「魚介類」とわざわざ言ってくれているのでタイやサケではないだろうと考えるそうです。これはとても大切な視点で大学入試共通テストの選択肢がある問題も「なぜこのような出題のされ方なのか」という考えを持つことが必要です。ただし伊集院さんは続いて学歴コンプレックスもあって「徳川初代将軍は?」と聞かれた時に「家康かな…」と簡単すぎる基礎的な問題が解けないことがあると自虐的な話をされていました笑

実際に調べてみると




このcancam調べによると4位はイカでした。


情報のインプット法


伊集院さんが出演されているNHK番組『100分de名著』は知識を得るためのインプット法として重要だと話されていました。常に知識を吸収していないと雑学やクイズの幅が広がりません。ただ自分個人では好みに偏りが出てしまうので番組の中で読んだことがない本などを専門の教授に教えてもらうこの番組を大切に思われているとのことでした。例として出ていたのが

ドイツ文学で有名なカフカの『変身』です。私も読んだことがないのですがある日主人公が朝起きると「虫になっていた」という表現が文中にあり、伊集院さんは出演された京大の教授に質問されたそうです。すると「ドイツ語を訳した際に虫と書かれています。しかしドイツ語を正しく読み取ると害虫という意味があり、さらに役に立たなくなったという意味合いもあります」それを聞き伊集院さんは「自分も鬱を患っていて朝目覚めると動けなくなるということはわかります。意味がわかったように思います」と話されたようです。百聞は一見にしかず、疑問に思ったことを質問することでより深い学びになり、頭にインプットされると思います。後日その教授は「伊集院さんの質問は素晴らしく、その後虫ではなく虫けらと訳すようにしました」とお互いにとって学びが深まったことがわかります。話の最後に伊集院さんが「その教授が教えてくれたんですがカフカは生前絶対にこの『変身』の挿絵として虫の絵は入れないでくれと出版社に伝えていました。しかし亡くなってすぐに虫の挿絵を描き入れたことで読者の印象がクモや昆虫のイメージになっているんですよ。まさに虫を無視された」と雑学も得たことを話されていました。


知識を得るために様々な場面から情報を得ようとするお2人の姿がとても輝いて見え、私も見習いたいと思うことができる動画に出会えて嬉しかったです。


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